内容説明
2020年3月、高校野球の時計が止まった。春のセンバツばかりか夏の甲子園までもが消えた…「甲子園」はどんな力を持っているのか?甲子園がなくなっても、彼らは練習に打ち込むことができるのか?指導者や保護者はどんな思いで選手たちを見守っているのか?果たして、甲子園にはどんな意味があるのだろうか?さまざまな疑問が浮かんできた。私の中に答えはない。だから、球児たちの「甲子園のない夏」を追いかけることに決めた。コロナ禍でもがき苦しんだ球児を追ったノンフィクション。
目次
第1章 “甲子園常連校”に何が起きたのか?
第2章 “指導者と保護者”に何が起きたのか?
第3章 “甲子園”とは何か?
第4章 甲子園を目指さない―神奈川県の公立校の挑戦
第5章 甲子園のない夏に球児は何を手にしたか?
第6章 甲子園は本当に必要なのか?
著者等紹介
元永知宏[モトナガトモヒロ]
1968年、愛媛県生まれ。立教大学野球部4年時に、23年ぶりの東京六大学リーグ優勝を経験。大学卒業後、出版社勤務を経て独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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hnzwd
20
コロナ禍で甲子園大会が中止になった2020年。この年に最終学年を迎えた選手を中心に、監督、保護者等々、周囲の人々の声も集めています。なぜ、高校野球だけ、というのもありますし、過酷なスケジュールとか批判すべきものがあるのは理解しているものの、それでもいい、とまで打ち込んできた目標がなくなった時、周囲に何ができるのか考えさせられました。筆者の考えをあまり感じさせない一歩引いた書き方に徹している印象でした。2022/06/13
tetsubun1000mg
8
甲子園を子供のころから目指して強豪高校野球部に入部した生徒たちが、昨年のコロナ禍で春の選抜大会が中止となり夏の甲子園も中止となった。 全国優勝を狙う高校、甲子園での一勝を目指す、出場を狙う高校とさまざまだがそれぞれのチームの監督、選手に綿密に声を聴いている。 なかには監督が「甲子園は目指さない」と明言しているがレベルの高いチームも紹介されておりなかなか奥が深い取材。 監督も時代に合わせて変わってきているらしく、猛練習やシゴキを否定して、選手に考えさせる練習をさせる指導者が出てきているのは興味深い。2021/05/03
Eiki Natori
4
コロナ禍での高校野球。甲子園大会が中止になり、目標を失った指導者、球児、家族は何を考えたのかという本。2021/06/26
なつお
0
野球に詳しくないのに読んだからよく分からないところもあった2022/09/27
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市ヶ尾高校の監督最高2021/06/12
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