出版社内容情報
「これからは ぼくが まもるから」 子の成長とともに訪れる親子の役割が変わる瞬間。世代を超えて伝えたい愛情を描いた絵本。
内容説明
わたしせかいでいちばんしあわせなママだわ。こんどはぼくがまもるから。
著者等紹介
リリア[リリア] [Lilia]
ブエノスアイレスで生まれ育ったのち韓国に渡り、子どもの絵本にイラストを描く。本だけでなく、多方面で活躍している
前田まゆみ[マエダマユミ]
絵本作家、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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❁かな❁
138
「ママ おぼえてる?この あおい いけ。はじめて であった ときの こと…」回想シーンから始まるお話。あおい池で出逢ったワニの赤ちゃんと、あおいアヒル。赤ちゃんワニはひとりぼっち。アヒルはワニを育てることに。認知症の祖母と過ごす家族との時間の中で感じた著者の体験をもとに描かれたそう。後半ぽろぽろと涙が溢れた。親子の愛情をすごく感じる素敵な絵本。介護中の人や認知症のご家族と暮らしている方やまだ介護はしてないけどいずれ訪れるだろう方にオススメ。絵本なのでシンプルで短いのにすごく心に響いてくる作品。2019/10/18
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
42
忘れられるのは少し寂しいけれど、でも愛情は変わらない。介護、認知症をモチーフにした絵本。2022/06/29
けいこ
36
自分の事を忘れてしまっても大好きな母親。今まで大切に育ててくれたように、今度は自分が守るから、、。思いもよらない話の流れで、せつなさと優しい気持ちが押し寄せた。2021/04/30
ヒラP@ehon.gohon
31
認知症の祖母を見守る中で、老いていく親のことを考えながら作った絵本だそうです。 どうしてワニの子どもとアヒルが親子のように育ったのか、深よみするといろいろなことが浮かびますが、肝心なのは親子の逆転でしょう。 いつか子どもは親より大きくなるけれど、親子の関係は変わりません。 そして。親は老いるに従って子どもに帰っていくのです。 子どもの頃にしてもらったことを、今度は親にしていくのは、恩返しなのでしょうか。 あまり生々しくなくてハートフルな絵本でした。2022/08/02
とよぽん
30
美しい絵本だ。絵もお話も。血縁によらない親子のつながりを思った。「あおい いけ それは あき」・・・アヒルとワニの赤ちゃんが出会って、物語は始まる。リリアさんという方の作品、訳は前田まゆみさん。美しい絵本だった。2度、3度読み返してとてもいい気持ちになった。2019/11/25