- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > ティーンズ・ファンタジー
- > ヒーロー文庫
内容説明
いくつもの仕事をやり遂げ、山猫傭兵団の事務長として認められたウィラード。しかし王立大学院に戻るのは遠い未来の話で、先の任務の影響は隣国バンジャリーを二分する事態にまで発展していた。そして、かつて命を救ったブロンダート殿下の配下、リリアレットが貝殻亭を訪れてきた。「戦いはすぐそこに迫っている」。軍資金とともに、山猫傭兵団には王太子陣営への参陣とビムラの傭兵の取りまとめが要請される。団長の安請け合いから丸投げされた仕事をこなし、ようやく漕ぎつけた出発前の壮行会。用意されたご馳走に沸き立つ団員たち。そこに侯爵家の三男坊を名乗る珍客、ディデューンが現れた―。
著者等紹介
上宮将徳[ウエノミヤマサノリ]
『たのしい傭兵団』にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真白優樹
7
ウィラードが事務長として認められる中、王太子の依頼で隣国の戦争へと飛び込む今巻。―――命を背負って為せ、依頼を叶える唯一の道。 命が軽く、儚く散る戦場。散り様を目撃して感じる、自らの敗北。決して綺麗ではない、泥に塗れた戦場でウィラードが開花する今巻。 手綱の先は曲者ばかり。頼れる者がまだ少ない世界の中で、四苦八苦しながら事務長として団を回し戦場に立つ。そんな泥臭さと熱さのある巻であり、世界と戦火が更に広がり拡大する、大きく歩き出す巻である。妙な仲間も加わる中、次の戦いとは。 次巻も須らく期待である。2019/03/05
emopit
0
傭兵のたのしさたるや。2022/10/05
しめおん
0
隣国の内戦に本格介入していく。その過程で主人公が王族から気に入られたり、別の傭兵団に因縁ふっかけられたりする。正規軍じゃなくて、傭兵だからこその図太さとかドライな感覚とかが新鮮で好きだった。ファンタジー要素皆無の異世界なのに、話がとても面白くて、次を早く読みたい。2022/05/07