プライムノベルス
ぼくは彼女のふりをする

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  • サイズ B6判/ページ数 206p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784074342761
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

中学生の少年が少女のふりをする理由とは? 思春期の成長と葛藤を描いた、感動の青春ストーリー!

内田裕基[ウチダヒロキ]
著・文・その他

ゆうこ[ユウコ]
イラスト

内容説明

中学二年生の少年にはとある秘密があった。それは、双子の姉「ひかり」の制服を着て、少女のふりをしているということ。「ひかり」に好意を寄せる少年、立花。少年の歪さを疑う養護教諭、真壁。そして、「少年」を認識できない母親―。姉のふりを続ける少年は、少年と少女の二つの生活を送るうちに、自分自身の在り方を問い始める。「自分」とは何なのか。他人が認識する姿と本当の自分のどちらが正しいのか。やがて、第二次性徴を迎えた少年は、「少女」を続けることが少しずつ難しくなっていき―。思春期の繊細に揺れ動く心を描いた新しい青春ストーリー!!!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りちゃ

8
最後はホッとしたものの、なかなかキツイ。母親に存在を認識されない「ぼく」唯一、母と会話ができるのは姉の制服を着たとき…。ネグレクトって、当事者は気づかないというか、認めたくない心理がはたらくのかな。うっとしいくらいの大人がいるって大事だ。そして、自分を認めてくれる友人も。子供たちに明るい未来がありますように。2019/02/20

めぐ

4
青春系かなぁと思って読み始めたが、まだ中学生の主人公が自分を死んだ双子の姉だと思い込んでいる母親のために姉の制服を着て姉のふりをし続けるというあまりにも寂しい話だ。しかし青春要素も若干ある。文化祭でヘルメットを外して目が合った時から、野球少年の彼は主人公の素性を正しく認識していたのだろうな。私もまた、親が我が子だと思っているのは別の子供だけで、自分は初めから存在しなかったことになっているという環境で生きてきた立場なので身につまされまくり、中盤を過ぎた頃には目が虚になっていた。お互い強く生きような、朝陽君。2024/08/29

勝手に読んだYA本つぶやくBOT

1
姉のひかりとぼくは双子だけど、一足先に生まれたのはひかりで、日付を跨いだ後にぼくが生まれた。性格も正反対で、生傷が絶えないひかりと、情けない性格のぼく。ある日、登校中に信号待ちをしていると一台の車がぼくらの方へ突っ込んできた。ひかりが亡くなり、ショックを受けてぼくを認識できなくなってしまった母親と、いつもそばにいない父親。どうにか家族がバラバラにならないよう取り繕うぼくは、ひかりのふりをするようになった。2018/11/01

ゆかり

1
主人公の男の子の名前が一貫して出てこなかったことで、予想通りのラストとなった。 【ぼく】に振り回された立花、憐れ。 設定はおもしろいが、もう少し立花との関係を踏み込ませてほしかった。出版社によるが。2018/10/30

みみこ

0
立花がどうして地方の高校へ行ったのか、作者はなぜ最後に2人を出会わせたのか。家族再生の物語としてはもちろんこれで満足だけど、そこも考えていきたい。2019/09/27

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