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出版社内容情報
辺境の村を大量の魔物が襲う! 「隠密」で単独潜入した少年は、ダンジョンの暴走を止めて村を守れるのか!?
三上康明[ミカミヤスアキ]
著・文・その他
八城惺架[ヤシロセイカ]
イラスト
内容説明
王都に戻ってきたヒカルとラヴィアはアリバイを作り、「伯爵令嬢の失踪事件」への関与の疑いを逃れていた。これまで閉じ込められていたラヴィアは見るものすべてに感動して街を観光し、二人の時間をゆったりと過ごす。そんな折、一人の男が大慌てで冒険者ギルドに駆け込んできた。「惑わせの森」と呼ばれるダンジョンが暴走し、大量の魔物があふれだして村が壊滅の危機にあるという。一刻も早く兵を派遣してほしいと訴えるが、そこは辺境の小さな村。国が取った対応は「放置」という残酷なものだった。奇しくもその村・メンエルカは駆け出し冒険者ポーラたちの故郷。国の対応に憤ったポーラたちは、救援のために故郷へ向かうのだが―。
著者等紹介
三上康明[ミカミヤスアキ]
神奈川県出身。2006年『ストーンヒートクレイジー』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真白優樹
7
ラヴィアと日々を満喫する中、ポーラ達の故郷がダンジョンの暴走に見舞われる今巻。―――守りたいものの為、今はそれぞれの道を。 腐敗した王、高位の女冒険者。新たな人物達が舞台に上がり様々な場所に腐敗がある全容が明かされ世界は大きく広がる。そんな中、日々を満喫するヒカルは守る為に迷宮へ。そんな更なる飛躍の予感を感じると共に、迷宮に心躍る巻である。無事に村を守り抜き、仲間に加わるポーラ。果たして未だ未熟そうに見える彼女はちゃんとヒカル達の役に立てるのか。世界はどう巡るのか。 次巻も早く読みたいものである。2018/09/06
加賀ますず
4
前巻で囚われていたラヴィアを解放し、二人で自分の人生を歩みはじめたヒカル。しかしポーンド近郊の村がモンスターに襲撃され、知己の冒険者がピンチにあると知り、行動することを決める…。出会った人全員をソウルボードの力を使って救っていくことはできない、しかし目の前の命を救わないこともできない…というノブレスオブリージュの苦悩を描いたエピソード。村の人々の心変わりがドラマチックでよかった。2023/06/04
史
4
見捨てられし村に強者現れ火龍が舞、また一人の強者が生まれて。2022/05/17
TcodeF
3
オリジナルストーリーと銘打ってあるが、Web版を組みなおして不都合がないように修正した感が強い。ポーラの強化をこの段階で出すとは思ってなかったが、ドラゴン戦→強化の流れは変わってなかった。さて、次巻はどういった構成で来るのかな?2019/01/01
えるまぁ
3
なろう版に比べ龍の存在が生きてきてこの先の楽しみが増した事と、何故ラヴィアがポーラとも仲良くなれるのか明確にされた?点が良。個人的にはポーラの加入シーンが骨抜きになったのが残念。あのえげつないやり取りが貧村らしさを浮き彫りにし、ポーラの影をまとった雰囲気を出し、隠れたヒカルの性格をその後も生かせた転換点だった筈なのに、只のハーレムパターンになっちゃった気がする。まぁ、次巻あたりからセリカも幅を利かせてくるだろうから楽しみ。2018/09/06