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出版社内容情報
村を恐怖に陥れる不作が襲う! 対立する村人たち。糾弾されるエイジ。温厚すぎる性格を脱ぎ捨て、村人たちに立ち向かう!
肥前文俊[ヒゼンフミトシ]
著・文・その他
3[サン]
イラスト
内容説明
小麦縞萎縮病。シエナ村を襲った不作は、村人たちに食糧問題を強く意識させ、恐怖に陥れた。村の住民たちは二つに割れてしまう。新しい技術を歓迎する若者たちと、不作の原因をエイジの新技術に求める年寄り衆。彼らは対立を深め、お互いの主張を譲らない。その中でも一人の年寄り、ロッシはエイジを激しく糾弾した。覚えのない罪をおとなしく受け入れるいわれはない。エイジは自身の無実を晴らし、騒動を収めるために立ち上がることを決める。そんなエイジに対し、村長のボーナがやるべきことを二つあげるのだが―。
著者等紹介
肥前文俊[ヒゼンフミトシ]
『青雲を駆ける』にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
37
シエナ村を恐怖に陥れる不作が襲い、新しい技術を導入したことが原因だと糾弾されるエイジ。新しい技術を歓迎する若者たちと、不作の原因を新技術に求める年寄り衆とに住民が割れてしまう第四弾。タニアまで脅かされたことで自身の無実を晴らし、騒動を収めるために立ち上がることを決めたエイジ。受け身なままではダメだと自ら交渉に赴いたり打開策を講じたりと、タニアや周囲の助けも借りながらなんとかしようとする展開は物語としてもひとつの転機でしたかね。最後はあれはあれでエイジらしいと思いましたけど、今度の続巻は早めにお願いします。2018/05/30
アウル
23
小麦が病になり、不作となったシエテ村に食糧危機の問題が持ち上がる。不作の原因がエイジであると年寄り衆が糾弾しエイジはピンチになってしまう。謂れの無い罪を受け入れられないエイジは自らの潔白を示すために駆け回る巻。謙虚は美徳という日本人らしい姿を崩さなかったエイジが今巻で大分と動き出したのが印象的だった。最後の罰則の内容はエイジらしかったな。大分と村の内外と絆を深めたな。フランコの誘いに揺れ動くエイジ果たしてどうなるのか?次巻も楽しみ。2018/06/01
こも 旧柏バカ一代
14
変化を望まない人からのバッシングと思いきや‥ 播種時期の差だったか。 そうなると、重要な時期に霜に当たったのかな? それとも雨か? コメが不作の時も長雨が原因だった記憶がある。 それにしても、巫女さんが播種時期まで決めて、それがしっかりと収穫出来とることが凄い。2019/04/25
AKF-ZERO
14
小麦の不作は新しい農法を取り入れたエイジのせいだと、不満を持った一部の農民から突き上げをくらい、妻のタニアにまで危険が及びそうになり、今まで謙虚に誠意を持って対応してきたエイジが、温厚な性格をかなぐり捨て立ち向かう事に。村の大きな転換期となり、タニアとのスキンシップも多めで面白かったです。ただ後半の競馬やロッシとの対決がやや駆け足感があり、地の文章が上手いだけあって、そこの部分が悪目立ちしてしまったのは残念。何はともあれエイジが村での地位を確立出来たのは大きい。次巻は早めに出してくれるよう期待したいです。2018/06/02
肥前文俊
13
非常に長くお待たせいたしました。5巻は原稿は提出済みです2018/05/13