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出版社内容情報
王都では「勝利の女神」と噂される活躍をしたリョウ。魔物対策に領地に送った品とは? そして新たな目標も?
唐澤和希[カラサワカズキ]
著・文・その他
桑島黎音[クワシマレイン]
イラスト
内容説明
結界の崩壊で王国全土が混乱に陥っていた。だが、ルビーフォルン領では、今まで行っていた領地政策やタゴサクが広めていたウ・ヨーリの教えが浸透していたことで、魔物の被害を最小限に抑えることができていた。ルビーフォルン領内の混乱が落ち着いてきたのを見計らって、アレクから託された『神殺しの剣』を持ってバッシュのもとに戻ることにしたリョウ。魔物の対策としてマッチが有効であると実感したリョウは、改めて白カラス商会を使って他領地にマッチを送り届ける手配を進める。白カラス商会の人員を増やし、道を整え、マッチ等の配給が他領地にも行きわたり王国を揺るがす魔物の災害が落ち着き始めた頃、王都からとある商人がやってくる―。
著者等紹介
唐澤和希[カラサワカズキ]
『転生少女の履歴書』にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ばたやん@かみがた
35
本作は異世界転生して出世していくという典型をなぞりつつも、二度に渡って家族から見捨てられた過去を持つ少女が擬似的にだがそれを取り戻していく一面も持つ。本巻冒頭のリョウとコウキの関係は正にそれを示している。魔物災害による被害を最小に食い止めた功績によりリョウが王国中枢への足掛かりを掴むのが今回のメインとなる。リョウは世俗的成功と家族再建の二兎を追って行けるか、乱の兆候見えるグエンナーシスでの働きが試金石となりそうだ。2019/02/02
まるとも
11
うわぁぁぁぁ......これは...止まらん あとめっっちゃすっきりしたわ🙄🙄🙄 オリガンのばかくそどあほめがっ。 ゲスリーは...ちょっとよく分からないし、相変わらずあのこととかあのことにあれもあれも気になるけど、次巻はとにかく親分、かな。親分...2022/10/11
なつきネコ
9
今回はリョウは仕方がなくウ・ヨリ教の利用価値に前向きに意識した巻だった。結構、ラノベは宗教に冷淡なラスボス扱いが多い中で支配階級にも利用できると考えるいい。タゴサク教をギャグ枠と扱いもこの伏線だったか。しかし、リョウはイロイロと崇められる宿命だな。初期のボッチだった頃が懐かしい。今回の本題は商人ギルド十傑入りの話だが、国の緩やかな変化が見え、新旧の価値観変化の見せ方が良かった。アランのおじいちゃん紹介しようとするが、裏目にゲスリと認定されているあたり、可愛そうだ。オリガンを殴るアランがカッコイイのに残念2019/06/10
alleine05
8
人脈が増えてどんどん影響力が大きくなっていくけど、反面、気苦労も絶えないな。ウ・ヨーリ教のことがリョウの中ではいつのまにやら最大の問題みたいな扱いになっててワロタ。とはいえ、たしかに今となってはウ・ヨーリ教の存在は笑い事じゃないか。信者たちの様子に不穏なところもあって宗教的暴発がありえそうで怖い。初期のころは冗談みたいな話だったウ・ヨーリ教がまさかここまで大きな存在になるとは。一方、恋愛面はどうなるのだろう。アランが有力だけど、状況的になんだかんだでヘンリーもありえそうなんだよなあ。2019/01/03
えるまぁ
6
ほぼネット版に追いついていた紙媒体、ネット版では勢いで駆け抜けたところをじっくりと深めてきた。こういう肉付けは両方読む読者には堪らないし、完成度も上がって嬉しい限り。投入したからには今後も新キャラには活躍して欲しい所、その辺りは一寸作者さん頑張ってと応援。白黒ページのヴィクトリアさんイイ。2018/07/03