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内容説明
ルーデンス領の領主となったヴィレム・シャレットは、領内のみならず、諸外国との対応を迫られていた。暗躍し続けてきた敵の魔術師は、直接的に攻撃してくるだけでなく、隣国デュフォー帝国との関係でも影を見せるようになってきている。一方で、黒幕は一向に姿を見せなかった。なかなか尻尾を掴ませない相手に翻弄されるヴィレム。そんなある時、帝国と交戦中である南方の土地に、敵の魔術師の姿が見られたという連絡が入る。翻弄される一方のヴィレムにとって先手を打つことができる好機。今度こそ尻尾を掴んでみせるとヴィレムは密偵を送り出すのだが―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真白優樹
1
姿を見せぬ黒幕に頭を悩ませる中、国同士の争いの場に殴り込みをかける今巻。―――国同士の戦の中、踊るは想いと暗い思惑。領主としての責務、黒幕への対応で後手に回る中、国同士の争いの場へ乗り込む今巻。そんな今巻はヴィレムとクレセンシアの関係が一つの結実を迎えると共に、動乱する情勢が更に混迷を深める、その深みが更に味を増す巻である。乱れる国、擦り付けられた罪、動き出す黒幕、そして新たな英雄。動乱さめやらず混迷を深める国の行方、内紛の行方とは。黒幕との激突が迫る中、ヴィレムの打つ策とは。 次巻も須らく期待である。2017/12/06