出版社内容情報
オリオン座三ツ星の配列に並べられた三星堆の土盛りの下には、約5000年前からの黄金と青銅器による文明の遺産が眠っていた。興味深いことにその文明は息絶えたものではなく、一時代の終焉を迎えたかのように丁寧に、この地域での生活を後世に伝えるために残されているようだ。ここから、表面が金で覆われた無数の仮面が見つかっている。金によって当時の精錬技術がわかるのだが、この出土品の純度は、あまりにも高い。大地に盛られた星の配列の遺跡と、優れた黄金と青銅の出土品。おそらく金と銅と星には、何かしらの繋がりがあるのだろう。この四川省の徳陽にある三星堆遺跡にいた人たちは、約3200年前に成都に移り、金沙遺跡を残している。この人流が長江と海を越え、日本列島まで繋がっていた可能性を見つけた。成都は「天府の国」といわれ、日本の神々は「天」から来ている。古代中国と日本列島の繋がりを、中國紀行CKRM的視点で考えていこう。
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