内容説明
「隕石です大統領。何らかの手を早急に打たなければ、衝突し悲惨な事態になることは間違いありません」アメリカ合衆国ホワイトハウス、フレイザー大統領は科学顧問のアールより恐るべき事態を告げられる。もはや一刻の猶予もないことを知ったフレイザーは、小惑星の表面で核爆弾を爆発させ、軌道を修正するという大胆な計画を実行に移す。その任務の指揮官として選ばれたのは、シャトルの操縦に関しては卓越した能力を持つが、ある事件により現在は一線を退いている国家的英雄、ボストン・ロウであった。そのほかに乗員として選ばれたのは、ボストンとは過去に飛行経験のある副操縦士ケン・ボーデン、下院への出馬を目指す女性搭乗員コーラ・マイルズ、隕石に関する世界有数の科学者ルドガー・ブリンク、そしてアメリカで最も有名な女性ＴＶジャーナリストのマギー・ロビンス。この５人を乗せてシャトルは、未知の小惑星へと向かって飛び立つのだが…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ニミッツクラス
3
97年の本体2800円の初版。ノベライズ作品の多い著者（最新作はコヴェナントか）の一冊で、ポイント＆クリックのアドベンチャーゲームとして開発されたものが本書の元ネタ。地球に落ちてくる小惑星。それを阻止する宇宙飛行士たち。アルマゲドンかディープインパクトか…いやいや、単なるデザスター物ではない。小惑星の軌道を変えるミッションは問題なく成功する。ところが小惑星の亀裂の奥には謎の…これはSF魂をすごく揺さぶる設定で「スターゲート」を連想した。ゲーム基調だから、その後の展開は可もなく不可もなく残念賞。★★☆☆☆☆2018/01/09
