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内容説明
江戸の町、本所七不思議の一つ、“おいてけ堀”に化け物が現れた。続いて、今度は“片葉の葦”にも化け物が現れたという。どちらも、猿と鼠と鶏、そして牛、馬などを、ごちゃ混ぜにしたような奇妙な姿をしていたとか。また、襲われた者は化け物を見て、「女が…、女が…」と叫んでいたともいう。中川淳庵はそんな話を聞きつけると、前の“化け猫事件”解決に気をよくしたのか、早速、平賀源内、杉田玄白の家へと向かうのであった。…ところが、両者ともに対応は冷たい。困った淳庵。そんな中、玄白は、おいてけ堀事件の目撃者から、直接に話を聞くことができた。そしてその帰り、両国広小路の夜道で不気味な声が…。果たして、その声の正体は。