なぜ日本人は、あの戦争を始めたのか

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  • サイズ B6判/ページ数 302p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784072937235
  • NDC分類 210.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

初めて明かされる史実、納得できる骨太の史観。張学良の兵工廠で24センチ砲と砲弾を発見。やられる前にやる!

内容説明

「日本人の戦争時計」という新しい説明原理…日本人に戦争が体内化されたのは日清戦争で、日独戦争までの20年、“戦争開始間隔”は6.7年であった。日独戦争から満州事変までの17年、“戦争開始間隔”は5.7年で、1年早まる。しかし、満州事変から太平洋戦争までの間に上海事変、日中戦争、ノモンハン戦争が起こり、“戦争開始間隔”は2.0年に縮まる。「戦争時計」は完全に狂った。それはなぜか?本書はその謎を新しい証拠写真と史料解釈で解き明かす!

目次

予防戦争としての満州事変、張学良が兵工廠を完成させる前にやった!
日清戦争、日本人に早々と体内化された戦争時計
針が進み出し、ついには狂ってしまった戦争時計
北清事変と日露戦争、大義名分が一応立った戦争
日露戦争を起因として第一次大戦、それを遠因として第二次大戦が起こる
シベリア出兵から山東出兵へ、軍閥戦争から統一戦争へ向う中国との関係
満州事変から上海事変へ
五・一五事件、世界最初の政府転覆流血ファシズム・クーデター
天皇を支えるリベラル派vs枢密院・陸軍・右翼
1934年は、日露戦争開戦から30周年記念の年
満州にないモノが華北にある!熱河作戦から始まる北支分離作戦
二・二六事件、日本の議会政治にとどめを刺した暗殺事件と長期戒厳下
中国在留邦人の目から見た盧溝橋事件。「今度は支那人も本気だ!」
大艦巨砲主義、ドイツの技術とタングステン鋼がないと巨砲が製造できない
パナイ号事件とノモンハン戦争〔ほか〕

著者等紹介

田代靖尚[タシロヤスヒサ]
昭和19年4月5日、中国山東省青島生。東京大学文学部社会学科卒業。広告代理店の営業部長を務めた後、総合研究開発機構(NIRA)総括主幹兼「政策研究」編集長。文筆業に転職し、日本文藝家協会に所属する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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