内容説明
ダメなおことが悪いのかホレたわてが悪いのか―いつかきっとホンマもんの夫婦に…蝶子、柳吉のその後のゆくえは?幻の続編収録!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kiho
9
ドラマを見たりしてストーリーは知っていたものの、夫婦の情、大阪の土地柄、蝶子の奮闘と柳吉への真っ直ぐな気持ちが小説ならではの味わいとともに実感できる☆ぜんざいを2つのお椀に…という下りにも納得♪大変であっても2人でいる意味ってこういうことなんだと…。2014/11/02
merara
3
すごく苦手でした・・・。何がって、文体とかそういうことでは全くなく、柳吉という男が心の底から好きになれなくて。最後までイライラして終わった(^-^;2014/01/02
hamham
1
芸者の頃は整った美人だと思われた蝶子が、甲斐性なしの男のために汗水たらして働いて、金はないのに何故か肥え、気風のいい大阪のオバチャンになっていくのが愉快やら物悲しいやら……。話としては正編が好き。ラストは読むだけで小豆の甘い風味が舌に湧き、善哉をすすりたくなる。 収録された直筆原稿が興味深い。昔の作家が万年筆で原稿を書いていたのは承知していたが、書き損じや書き加えはどうしてたのだろうと疑問だったのが解けた。生原稿はけっこうぐちゃぐちゃである。昔の編集者は解読に苦労しただろうなぁ。2014/04/29
Nao
0
国語便覧でしか見たことのなかった織田作之助。ちょっと興味があって読んでみました。面白かった!こういうの国語の時間にやればいいのに~夫婦善哉の意味初めて知った。蝶子の母がなぜか金光教にはまっていた。自由軒のカレー食べたい♪2016/10/17
コモヒ
0
リズムが良くってグイグイ読める。大阪弁って話し言葉も好きやけど、書き言葉もよいよね。しかも昔の大阪弁で。しっかし、この駄目な感じ、心理学的に読んだらどうなのか、解説本とかあるのかな、ありそうやな。2016/01/11