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内容説明
統合失調症の症状と治療法について、わかりやすい解説とイラストで、ていねいに紹介。発症から、受診、治療、回復にいたるまで、患者さんとご家族に役立つ具体的なアドバイスが充実。
目次
第1章 統合失調症に早く気づくためには「家族の目」が大切です
第2章 病院探しから受診へと導くまでに、家族ができること
第3章 治療をはじめるにあたって、知っておきたいこと
第4章 病気のしくみを理解し、薬物療法のポイントをつかもう
第5章 入院治療が必要になったとき、家族が気を配りたいこと
第6章 自宅で療養する患者さんを支えるには
第7章 社会制度や福祉サービスを上手に活用しよう
第8章 患者さんへの接し方のポイントと、家族自身の生活を守る工夫
第9章 病気と向きあいながら、自分らしく生きる
著者等紹介
白石弘巳[シライシヒロミ]
東洋大学ライフデザイン学部教授。1953年生まれ。東京医科歯科大学医学部卒業。同大学院医学研究科神経精神医学専攻修了。医学博士。専門は精神医学、精神保健学。正慶会栗田病院、埼玉県立精神保健総合センターで、主に統合失調症の患者さんの診療に従事したあと、家族支援や精神保健福祉の法制度などに関する調査研究を行ってきた。患者さん宅への家庭訪問、家族の交流支援などのボランティア活動にも携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白義
12
統合失調症というのは深刻な陰謀説妄想や思考の障害を伴い周りも戸惑いやすいもの。本書は病気自体の解説よりも「もしなったら本人や周りはどうするか」といった治療、社会復帰、リハビリに周りの接し方に全力でページを割いていて至れり尽くせりという内容。どんな異常行動もあくまで病気なのだから正確に理解し、コミュニケーション困難な状態でもそうと知って向き合うことが必要となる。ストレスの悪影響や社会復帰の難しさは半沢直樹の近藤さんを思い出す。再発しやすい病気で結核に似たような面がある、という再発予防の大切さも重要なポイント2016/11/10
hika
3
統合失調症というどう捕えたらいいかわかりにくいものが病気と治療という原則で解説されており、基本的な姿勢や知識を教えてくれる。薬の重要性、家族の接し方や病院や医療専門職の役割、年金等の社会保障についてもわかりやすい。2016/11/26
𝕄𝕚𝕫𝕦𝕜𝕚
2
統合失調症の病気の経過、家族の接し方、リハビリについて、社会保障制度まで書いてあります。これを読めば病気に対する不安はある程度消えるのではないでしょうか? 私の持っている統合失調症の本はリハビリについてあまり詳しく書かれていなかったので、病気が落ち着いてきた今はこちらの本の方が参考になる部分が多かったです。 改めて思ったのは薬の大切さと再発しやすい病気だということ。10年以上付き合ってきてかなり安定しているけれど、気をつけよう思いました。これからは自立を目指しつつ、自分らしい人生を歩むのが目標です。2017/09/23
loro
0
やわらかく書いてあります。治療には向かない周りの接し方というのが、結構居そうなバカ親タイプ。でもバカ親はこういう本をきっと読まない。2013/05/24
りお
0
症状や患者さんの接し方がわかり易く書かれていました。 患者さんに対して話をよく聞く、わかりやすく伝える工夫をする(話すことはひとつに絞る、曖昧な言い方は避ける)、一緒に興奮しない、子供扱いしない、不必要な恐怖感を持たない事が大切。2020/05/27