内容説明
思考できない脳、プライバシーのダダ漏れ、氾濫するアダルト広告。中高生の7割が利用する新コドモ文化の真実。今や7割の中高生が利用するといわれ、子どもたちの間にしっかりと根を張っているプロフ。ほとんどの大人は知らないその実態をリポートした、渾身のプロフ本。
目次
第1章 浸透するプロフ(プロフとは;親は知らない、プロフの仕組み ほか)
第2章 子どものプロフ利用実態(プロフの使い方;プロフの魅力 ほか)
第3章 疲弊する子どもたち(トラブル漬けの日常;あふれる有害サイト ほか)
第4章 海外の子どものネット事情(パソコン利用が中心;海外のネット対策)
第5章 親世代はどう対応するか(プロフを与えていいのか;子どもとの関わり方)
著者等紹介
渡辺真由子[ワタナベマユコ]
メディアジャーナリスト。慶應義塾大学文学部卒業後、テレビ朝日系で、報道記者・ディレクターを務める。いじめ自殺を取材したラジオドキュメンタリー「少年調書~16歳の自殺 遺族は何と闘ったか~」で、日本民間放送連盟賞最優秀賞などを受賞。退職後、カナダのサイモンフレイザー大学コミュニケーション学科メディア分析所PBD修了。メディアが社会の価値観に与える影響を研究。現在はメディア・リテラシーの観点から子どもの「性」や「いじめ」、男女共同参画に取り組み、新聞・テレビ等で発言(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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t280280
1
主に中学生女子の「プロフ」依存、ケータイ依存の実態と、それについての警鐘。親や大人はどういう立ち位置であるべきかを考えさせられた。「プロフ」「リアル」「ブログ」などを駆使して、彼女達は自分をアピールし友達や彼氏とつながっている。直接話してダイレクトな返事が返ってきて傷付くのを恐れ、書き込みからさりげなく情報を探りながら、人付き合いをしているかのよう。しかし、それが「公開」されている危険性はそれを悪意を持って利用使用とするものが多いという事。その認識をしっかり持つべくメディアリテラシー教育の充実を切に願う。2012/06/09
TOMTOM
1
携帯は持たせなければいい、ネットにもつなげないようにすればいいと、安易に思っていたけれども、年頃の同調圧力でそういうわけには行けないのか…とプロフは流行っていないのではなく、浸透していてもはや文化になっている。じゃあ、どう付き合っていけばいいのか、そのことを示唆してくれるにはよい一冊でした。全体的に子どもに寄り添った印象が強く読みやすかったです。2011/08/11
ねええちゃんvol.2
1
★★ こどもにケータイを持たせる怖さ. ケータイ略語?が多くて辛かった2011/01/26
JA1YRS
1
ネットの安全利用を子どもと話す保護者が日本では22%しかいない。フィルタリングより、メディアリテラシーの充実を。2011/01/10
ubik
0
主に中高生の「プロフ」実態について書かれた本。ケータイ中毒率は以前に比べ低くなっているデータが興味深い(プロフ利用率に反比例して)。2011/04/29