内容説明
「こうでなくちゃああでなくちゃじょうずにできなくちゃ」そんな枷がなくなったら、世界はもっと楽しくなる。
著者等紹介
レイノルズ,ピーター[レイノルズ,ピーター][Reynolds,Peter H.]
1961年カナダ・トロント生まれの絵本作家、イラストレーター。双子の兄とデザイン・スタジオ“Fable Vision”をおこし、マルチ・メディアを駆使して、教育の可能性を模索している。米国マサチューセッツ州在住
なかがわちひろ[ナカガワチヒロ]
創作絵本や海外絵本の翻訳など、児童書のさまざまな分野で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
120
「じょうずにできるって、そんなに大切?」。最初のページを開くと飛び込んでくる問いかけ。うまくできるから好きになる事も確かにある。でも、たとえ得意ではなくても好きなものがあるって、人生を豊かにしてくれると思う。謙虚になれる。他人にやさしくできるチャンスを得られる。絵を描くのが好きな男の子とその兄妹の物語を読んでそんな事を考えた。その子達が大人になった姿を想像しながら。「こうでなければならない」という思い込みから自由になれれば、世界をまるごと味わうこともできるかもしれない。原題 ish. 2009年4月初版。2016/03/01
らったった
102
インスピレーションで選びました。不覚にも感動してしまった。自分を表現することを忘れてしまったり、どうしていいのか分からなくなったときオススメしたい作品(^^)絵本は、ときに大事なことを教えてくれますね(*^^*)2014/03/21
紫 綺
96
そっくりそのまま模写するだけなら、誰でも出来る。気持ちを入れ、心を込めれば、それがアート!!2013/09/22
ネギっ子gen
51
絵を描くことが大好きな男の子・ラモンは、自由に楽しく絵を描いていた。それなのに兄から、「なんだこりゃ!? ぜんぜん にてないじゃん!」と大笑いされて以降、思いのままに絵を描けなくなる。何とか「ちゃんとした えを かかなくちゃ」と頑張るが、巧く描けなくて絵を描くことをやめることに――。けれど、そんなラモンの捨てられた絵を拾った妹・マルソルの、「あたし、このえが すき。かびんの きもちが するもん」の言葉で、「そうか。『っぽい』えでも いいのか…」と気づき、世界を丸ごと味わって暮らすようになったのでした。⇒2021/06/19
アクビちゃん
48
【図書館】捨てるのポイッの話しかと思っていたら、それっぽい~の「っぽい」でした。描いた絵を兄に「ぜんぜん似てない」と言われ、絵を描かなくなったラモン。でも、妹の言葉で、また描きはじめます。そういえば、私は絵を描くのが好きじゃないけど、下手だからなのかな… 2018/02/21