内容説明
子どもが育つためには、「あなたがわたしの子でよかった」というメッセージが必要です。もう遅いということはありません。子どもを、まるごと、そのままに受けとめるだけでよいのです。苦しんでいる親子のための処方箋。
目次
第1章 “親子になる”こと
第2章 母を求めて、母を得る―子どもの試し行動
第3章 生まれ直し、育ち直し
第4章 子どもが伝えるイノセンス
第5章 「ママ」と呼ばれて「ママ」になる
第6章 わたしだけを受けとめて
第7章 星の王子さま
第8章 “親子になる”ことがむずかしいわけ
最終章 やすらぎから遠い子どもたち
著者等紹介
芹沢俊介[セリザワシュンスケ]
評論家。1942年東京生まれ。上智大学経済学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なお
2
里親になる事は、子供の試し行動などを受け止めなければならない。言う事を聞かないからとか、思い通りにならないから施設に戻すというのは虐待と同じだ。と厳しいが、本当に愛情が出た時に血縁を超えて親子になれるともあります。2015/11/10
richi2001
0
里親、里子の親子関係について書かれているが、実の親子にも当てはまることあり。親本位ではなく、子ども本位でなくては信頼が生まれない。2013/03/15
酩酊石打刑
0
「児童福祉と家族をおなじ土壌で考えること」で、<親子>についての本質的な論考となっている。2012/08/27
マスオ
0
私の専門の高齢者の認知症の方の周辺症状に似ているかもと思いながら読みました。本屋さんの子育てのコーナーで発見。置き場の選択は正解と思うが釈然としないものが残る。2010/06/28
minami
0
内容にはすべて納得だが、最後の9才の女児を育てるのは凡人の私にはとても無理だ。 心理のからくりがわかっても無理、張り倒したくなる。里親になる人は自分の器をよく考えて決めてほしい。何より子供のために切に思う。器の小さい凡人にはとてもできることではない。2019/10/13