内容説明
白いけがわに赤いちいさなぼうし。胸のまんなかには、音楽をかなでる魔法のねじ。くまのぬいぐるみは、自分のなにもかもがじまんです。「ぼくのなまえは、『さわらないで!』」おみせにいたとき、自分の横にそう書いてあったので、くまはそれが自分のなまえだと思いこんでいました。そして、そのとおり、さわられるのがだいきらいでした―おとなと読むなら2才から、ひとりで読むなら小学生から。
著者等紹介
シールズ,ジリアン[シールズ,ジリアン][Shields,Gillian]
ケンブリッジ大学卒業。現在は、児童書の執筆にいそしむかたわら、英語と劇文学を教えている。サセックス在住
ブライズ,ゲイリー[ブライズ,ゲイリー][Blythe,Gary]
リヴァプール工芸学校でイラストレーションとグラフィック・デザインを学ぶ。はじめての絵本『くじらの歌ごえ』(BL出版)はケイト・グリーナウェイ賞を受賞。以来、児童書のイラストレーターとして活躍をつづけている
おびかゆうこ[オビカユウコ]
東京生まれ。国際基督教大学教養学部語学科卒。出版社勤務、ドイツ留学を経て、現在は成人に英語を教えるかたわら、児童書の翻訳や創作にたずさわっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぶんこ
42
「さわらないで」が自分の名前と思っている白いクマのぬいぐるみ。さわられるのが嫌いなのに、女の子は撫でたり、抱きしめたり。どこにいくにも一緒です。だから・・どろだれけになったり、気に入っていた赤い帽子も無くなり、自慢の歌声のオルゴールもこわれてしまった。ところで、クマさんを慰めてくれるウサギさんは、女の子に忘れ去られているのかな。気になりました。寝る時も一緒、買い物の時に離れ離れになった時、クマさんにとっての女の子は大切な存在とわかるのです。写真の様な絵も素敵。2023/01/24
小夜風
23
【図書館】ゲイリー・ブライズさんの絵が本当に美しくて素敵です♪女の子のところに届いた素敵なくまのぬいぐるみ。くまは自分の名前を「さわらないで!」だと思っていて、触られるのが大嫌いでした。でも女の子はくまを触ったり抱き締めたりして一緒に遊びます。くまがどんどんくたびれていく様子が可笑しくて愛おしくて…。「大好き」を知らないくまが「大好き」を実感する時、自分もとても幸せな気持ちになりました♪2014/10/08
mntmt
18
だいすき、と感じる心。原題:The Perfect Bear2016/06/29
anne@灯れ松明の火
16
読友さんご紹介で、予約。遠い方の書庫にあった。白い毛皮、赤い帽子、胸にはオルゴール。自分が自慢で、店で横に置いてあった「さわらないで」が名前だと思っているくまのぬいぐるみ。名の通り、触らないでほしいのに、女の子は触りまくる。汚した上に洗って、くまはボロボロに……。ツギの当たった古いうさぎのぬいぐるみのアドバイスが素晴らしい。それでもわからないくまも、とうとう……! 「だいすき」に満たされたくまと女の子に、読者の心も、だいすきがいっぱい! ゲイリー・ブライズさん、写真ぽい絵だが、裏表紙のくま、かわいい♪2023/02/18
sui
16
ふわふわの真っ白い毛のくまのぬいぐるみ。赤い帽子、お腹のネジを回すと歌も歌える。自分のことが自慢で、女の子に触られるのが大嫌い。なのに連れ回され一緒にいるうち、お腹のオルゴールは壊れ、薄汚れていきます。「もう誰も僕を褒めてくれない」悲しい気持ちのくま。でも、いつもくまを傍らに置き「だいすきだよ」と囁いてくれる女の子。くまくんは一番大切なことに気付きます・・・。ストーリーも良いが、写真のようにリアルで、写真よりもずっと温もりを感じられるような絵が絶品!表情豊かなくまと女の子の可愛さに見惚れてしまいます。2016/07/04
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