内容説明
米国大手投資銀行の内情を暴いた話題の金融ノンフィクション、待望の文庫化。トップ・ビジネススクールでMBAを取得した二人の若者を待ち受けていたのは、高給を保障する代わりにサルにならなければ出来ない仕事の数々だった。
目次
リクルート―夢の萌芽
面接の恍惚
夏の新兵訓練キャンプ
求愛
トレーニング
食物連鎖
ビジネス
「ジュージュー」いう音
企業価値算出のトリック
メリーゴーラウンド
コピーセンター
クリスマスパーティ
ドラフティング
ボタンを押せ
出張
勤務評定
啓示
我慢の限界
解放
著者等紹介
ロルフ,ジョン[ロルフ,ジョン][Rolfe,John]
ヴァージニア工科大学とフロリダ大学で学んだあと、ニューヨーク市の放送リサーチ会社に就職した。1993年、ペンシルベニア大学のウォートン・ビジネススクールに入学した。DLJを辞めたあと、プライベートな投資機関の責任者を務めた。現在はフリーランス
トゥルーブ,ピーター[トゥルーブ,ピーター][Troob,Peter]
ニューヨーク州スカーズデールで育った。デューク大学を卒業後、ニューヨークの投資銀行「キダー・ピーボディ」に就職したが、1993年に退職し、ハーバード・ビジネススクールに入学した。現在、プライベートな投資機関の共同経営者
三川基好[ミカワキヨシ]
1950年東京生まれ。早稲田大学教授。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星投げびと
1
言葉が下品で、投資銀行に勤める人々の溜まったストレスを感じた。投資銀行がどんなものか知りたい人にはお薦め。でも、読むと、斜めに構えた文章に、ストレスがたまるかも、、。2013/06/08
まやんの
1
まさにいま就活生がESを書いたりwebテストを受けたり,面接の連絡をお待ち申し上げたり,GDにどきどきしているところの,いわゆる外資系金融機関での生活を後に省みたお話。投資銀行は何よりお金がすきな人に向いている仕事だが,阿修羅のごとく忙しく(表紙の絵参照のこと),女にだらしなく,飲んだくれの生活を送ることになりますよという警告でしょうか。金に汚くて下品ってこと?それにしても,この題名のメタファーはちょっとおさるさんに失礼じゃないかい。2009/11/18
うたたね
0
どこの業界にも言えることかもしれませんがアソはヤバイ。
ハルバルミチル
0
名門MBAを卒業して破格の待遇(初任給2000万円!)で投資銀行に就職した若者が、資料の修正等の単純労働と長時間労働が嫌になって2年ほどで辞職する話を面白おかしく綴る。言い回しが面白すぎである。〈野郎のズボンを引きずりおろし、バッグ一杯のプレゼンテーション資料を全部ケツの穴につっこんでやりたかった。〉等。睡眠時間を削って夜中まで延々とプレゼン用資料を無意味に修正させられるのはマジ同情。最終的に会社の机で自慰行為に及ぶまで精神的に追い詰められていて、いや、大変だなと。2017/01/10
ntoshishige
0
⬛2015/09 レンタル2015/10/03