内容説明
ママ、ぼくを愛して!娘がほしかった母親は、最初から息子を愛そうとはしなかった。義父は、幼い息子を殴り、蹴り、鞭で打った。それでも少年は、母の愛を得ようと、必死に生きた。ママ、どうしてぼくを愛してくれないの。
目次
死に直面して
望まれない子ども
実の父からもらったもの、もらえなかったもの
見捨てられることへの恐怖
すさんだ世界で見つけたほんの少しのやさしさ
保育園と学校―天国のような場所
羊小屋に入ってきたオオカミ
地獄の罠
脱出
路上での生活
サバイバル!
夜の輝き
ママ:ぼくが愛する存在、ぼくを苦しめる存在
トンネルの出口
安心して生きる毎日へ
得がたい真珠
ママ・偉大なる中傷屋
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
む
4
世の中には二度とやり直しがきかないことやどうしても得られない答え、埋まらない空白がある。それこそが彼の生きている証だったんだ。人生の車輪は回っていくものなのよという言葉は胸に刺さった。私も同じようなことを祖父のお葬儀で親戚に言われたから。2015/07/16
吉日なり
4
副題の「愛されなくても母を愛し続けた...」とは違うような...これだけの虐待を受けたけど、立ち上がったんだぞ!どうだ!!みたいな聞かせたがり屋の自慢?話に感じた。文章にまとまりを感じない。ハズレ。2010/01/13
きんぎょっち
2
愛憎が絡みついた親子関係と、光を求め続けた彼(子)の半生の物語。最も彼を虐待したのは、愛する母親だった。彼女が欲した娘は、自分の分身だったのだろう。自分と同じように屈折し荒廃し、自分の過ちを他人を攻撃する事で帳消しにする自分そっくりの反逆精神だけの子。その子が自分と同じように破滅し、死ぬか壊れるかする事を望んでいたのだろう。しかし彼は息子で、底辺で生きながらそこに埋没することなく、社会の明るい側で生きられるよう現実的に頑張れる子だった。母がもっとも嫌う光を、子は心に持って産まれた。哀しい組合せだと思った。2016/06/21
Jk
1
思ったのと中身が違った!まず詳しい描写が1/3程しかない。物足りない。苦節の上のサクセスストーリーかよ…と思いきや、最後の最後で母親への事実をぶちまけたりする。終行の「それでも、これからも愛してるよ」は胸が詰まって泣いちゃう。2013/12/09
うえうえ
0
実話。どこかで読んだことがあるようなストーリー。だが実話。まるでフィクションのような実話。2017/06/30