出版社内容情報
少子化がもはやとどめようがなくなってきた現代の日本では、さまざまな事情から、子育てが「むずかしい」ものになっています。子どもをめぐる問題はあまりにも大きく、深く、だれもが「いまの子育て・教育には何かたいせつなものが決定的に欠けているのではないか」と感じてきているのではないでしょうか。 本書では、発達心理学の専門家であり、小児科医小西行郎と、現役のお母さんでもあるフリーアナウンサー久保純子の対談により、現代の子どもたちに起きているさまざまな事実や、最近実証されてきた脳科学の成果などと絡めながら、「子どもとは」、「いま求められる子育てとは」を検証していきます。話題になるのは「子どものすこやかな発達とは」「医師と患者のよりよい関係とは」「父親と母親それぞれの役割とは」「子どもを地域で安全に育てるには」「英語を含め早期教育を考える」など。小さい子どものいるご両親だけでなく、できるだけ多くのかたに手にとってほしい本です。
内容説明
「子どもをよく見てと言われますが、その見方というのは、簡単なようでいてけっこうむずかしい」(久保)「大変かもしれないが、親を困らせる子どものほうがいい子なのです」(小西)メディアや英語教育にたずさわる現役ママが「赤ちゃん学」の第一人者に迫る。
目次
第1章 子どもの発達を見つめる(「泣き」は赤ちゃんからのメッセージ;生活のリズムは親子お互いが合わせていくもの ほか)
第2章 子どもには親の背中を見せたい(親が自信をもって生きることが子どもの幸せにつながる;父親になる実感は、いつ芽生えるのか ほか)
第3章 社会の中で子どもを育てる(だれがつけたの、「公園デビュー」;自分の判断で情報を整理する ほか)
第4章 親が担う子どもの教育(幼稚園児と保育園児は違うのか?;子どもの評価は親がする ほか)
著者等紹介
久保純子[クボジュンコ]
小学校時代をイギリス、中学校時代をフランス、高校時代をアメリカで過ごす。慶応義塾大学文学部卒業。1994年NHK入局。「ニュース11」「おはよう日本」のスポーツコーナー、「紅白歌合戦」紅組の司会や「プロジェクトX~挑戦者たち~」などの司会を務めるなか、2002年1月に長女出産。2004年4月フリーとなり、多方面で活躍中
小西行郎[コニシユクオ]
京都大学医学部卒業。福井医科大学小児科助教授を経て、現在東京女子医科大学教授。日本乳児行動発達研究会、日本赤ちゃん学会事務局長。脳科学、発達行動学の立場から小児科学に新風を吹き込む。小児科医の妻とともに、長男、双子の次男・三男、長女の4人の子どもを育て、いまはみな成人している
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