出版社内容情報
50才以上の日本人の3~4人に1人が高血圧、あるいは60才以上の約6割が高血圧といわれています。成人のかかる病気の中で最も多い、まさに国民病というべき高血圧を、早期に発見して治療すれば、脳卒中(脳梗塞や脳出血)、虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症)などにかかる危険性もグンと減少し、日本人の健康寿命はさらに延長可能だとか。日本初の高血圧治療ガイドライン(2000年版)の内容を、更に改訂してこの10月に発表の2004年版ガイドラインに基づいた最新の高血圧治療指針に従い、血圧上昇のメカニズムから効果の高い薬物療法まで、きめ細かくていねいに解説します。基準となるのは、病院で測ってもらった血圧ではなく、自分で測った毎日の血圧―これからの血圧コントロールの主役は、医者ではなく貴方自身なのです。とくに、毎日の実践が大切な、食事療法や運動療法、生活療法などの非薬物療法については、新しい考え方を取り入れた、誰でも実行可能な、わかりやすいメソッドを紹介します。
内容説明
近年、医学・医療研究の著しい進歩により、高血圧の成因・病態の解明が少しずつ進み、予防法や治療法など高血圧への対策もかなり変わってきている。2004年秋に日本高血圧学会から新しい高血圧治療ガイドラインが発表された。そこで、一般のみなさまがたに、高血圧の発症機構やその危険性についてわかりやすく解説させていただき、さらに現在の治療の動向や今後どのような対策を立てていくのがよいかなど、日本における高血圧に関する最新の情報をお届けする。
目次
1 高血圧とは(高血圧とはどんな病気?;高血圧を早く発見して、血圧をじょうずに管理しよう;高血圧の治療指針)
2 高血圧を治す・防ぐ(高血圧を治療する際の降圧目標;あなたの飲んでいる降圧薬はどれですか;気持ちよく体を動かして血圧を下げよう 運動療法;高血圧の食事療法 ほか)
著者等紹介
猿田享男[サルタタカオ]
1964年、慶応義塾大学医学部卒業。同大学大学院医学研究科(内科系内科学専攻)、聖路加国際病院において、日野原重明先生の指導のもと実地修練ののち、69~71年まで米国・テキサス州立大学留学。カプラン教授のもとで高血圧・腎内分泌の研究に携わる。帰国後、慶応義塾大学医学部専任講師、伊勢慶応病院内科部長などをへて、86年、慶応義塾大学医学部内科学教授(現在まで)。この間、同大学病院副院長、同大学医学部部長などを併任。95年より学校法人慶応義塾常任理事を兼任。また、日本内科学会理事、日本高血圧学会理事、国際高血圧学会理事など多くの学会役員を歴任。2004年版の高血圧治療ガイドライン作成委員会委員長
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