出版社内容情報
39才で結婚した著者はその後2年の間に3回の流産を経験。4回目の妊娠でようやく母になれた体験を、自分なりに得た流産と不育症についての医学情報とともに書きつづりました。
流産を体験する女性はとても多く、全妊娠の10~15%と言われています。「不育症」とは、妊娠はするけれど、その後流産してしまい、出産に至らないというもので、現在は3回以上繰り返す流産を呼んでいます。39才で結婚した著者はその後2年の間に3回の流産を経験。世間では、この「不育症」への認知や情報がまだまだ低く、著者も赤ちゃんを失った喪失感に苦しみ、自分の身体への不信感に悩んだといいます。いくつもの病院をめぐり、免疫療法という治療を知り、幸いにも4回目の妊娠で無事男の子を出産。その2年間の経験に、著者自身が得た「流産」と「不育症」の原因と治療法についての基本的な医学情報を加えて、一冊の本にまとめました。医学情報部分は、札幌医科大学医学部産科周産期科の遠藤俊明助教授の監修。いま現在、流産という体験で悲しい思いをしているかた、途方にくれているかた、そしてそのご家族のかたがたの回復への小さな手がかりになればと願っています。
内容説明
これは、過去2年間にわたる著者と不育症とのかかわりをつづったものである。
目次
第1章 初めての妊娠
第2章 私って不育症だったの?
第3章 三度目の挑戦
第4章 不育症と向き合う
第5章 4回目の妊娠、そして出産
不育症の原因と治療についての医学情報
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
風里
6
不育症に関する数少ない本だけど、体験記。 不育症患者が読むにはすでに知っていることしか書かれていないのであまり向かない。 不育症を理解したい家族が読むには読みやすくて良いと思う。 が、10年以上前のお話なので現代医療との齟齬は存在する。2012/10/01
kiku33
3
不育症の辛さが切々と書かれています。個人的な感想としては、本人が読むよりも、本人の気持ちをわかりたい家族や友人が読んでみるといいかなという一冊のように思えました。おわりにでまとめていたアドバイスは経験者ならではの意見であり参考になるのではと思いました。2012/01/21
KIYO
2
一日で読めてしまうくらい分かりやすい内容でした。後半は不育症とは・・・など不育症に関する内容が読みやすく説明してあります。まだまだ不育症や習慣性流産の内容の資料や本は少なく、不妊症の本の片隅に載ることが多いので、そういう意味では不育症についての情報は豊富な一冊だと思います。2007/12/24
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