研修医純情物語―先生と呼ばないで

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  • サイズ B6判/ページ数 255p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784072337387
  • NDC分類 498.14
  • Cコード C0095

出版社内容情報

一般人は知る機会がほとんどない「研修医」という制度と、その実態を、サラリーマンから医師に転職した著者が、研修医として勤務していた時期をふり返り、語る。

パチプロ、サラリーマンを経て37歳で研修医になった「僕」が大学病院で目の当たりにしたものは……。過酷な研修の日々に疲れ、怒り、嘆きながらも、患者に励まされ、「なんとかなるさ」と明るく明日へ向かう、遅れてきた研修医の病棟青春記。

内容説明

パチプロ、サラリーマンを経て37歳で研修医になった「僕」が大学病院で目の当たりにしたものは…。過酷な研修の日々に疲れ、怒り、嘆きながらも、患者に励まされ、「なんとかなるさ」と明るく明日へ向かう、遅れてきた研修医の病棟青春記。

目次

第1章 脱サラ研修医がやってきた(大学病院へようこそ;おどろきの一ガンマ;教授回診はだれのため?;クリスマス・プレゼント;寝正月)
第2章 患者にいちばん近い医者(夜の回診;看護婦の誘い;誇り高き患者;ハッピー・バースデイ)
第3章 不思議の国、大学病院(セブン・イヤーズ;研修医、逆襲;約束;新しい春;自転車泥棒)
第4章 患者に心癒されて(まぼろしの春休み;とんだ手術報告;T夫人の怒り;たった一つのこと)

著者等紹介

川渕圭一[カワフチケイイチ]
1959年、群馬県前橋市生まれ。大学工学部卒業後、パチプロ、会社員を経て30歳で医師を志す。37歳で京都大学医学部卒業。大学病院で研修医として働く。現在はフリーだが、近々病院に復帰し、修業再開の予定
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あやっぴ

30
37歳の新米研修医の大学病院でのほぼノンフィクションの話のようですが、リアルにわかりやすくとても面白かった。過酷な労働が続き、時には寝不足な状態での診察がいかに危険であるか。著者はそんな状況に警鐘を鳴らす。医療そのものがもちろん大事だが、患者とその家族が、些細なことでもきちんと納得できるまで相談できる医師の存在が必要だと思いました。続編も読みたい。2017/04/04

myunclek

23
決して読ませる小説ではないけれど、実録ザ・総合病院での日常を新人研修医の目が鋭く描く。絶対だと思いがちな担当医による診断を頼りにする家族だが、患者本人の意志がないがしろにされる現実が往々にしてある。最新の技術による医学の進歩以上に求められる患者本人の命の尊厳。患者の心に如何に寄り添えるか。日常の仕事に忙殺されながら、本気で人と向き合いたいと思う作者の熱意に感動させられる。2017/04/16

さっちゃん

7
文章に記してあった”看護婦”に違和感があったが、20年以上前の話だと知って納得。こういう先生こそ病院にいてほしいけれど、性格上難しいのかな。2013/01/12

Nobuko

6
小説ではなく、著者・川淵氏が感じた大学病院や医師の矛盾を織り交ぜて書かれた研修医としての日常。20年近く前に書かれた作品なのでところどころ今はそれはないでしょ!と思ったりもしたが、本質的なところでは変わっていないのかなと。私も大学病院には何度か入院したけれど、若い先生方(今思えば研修医?)は毎日ベッドサイドにはきてくださるけれど、何かややこしいこと言われる前に退散しようとしているのが明らかにわかったり笑。こうやって真剣に相手してくれる先生がもっと増えれば良いのにな。続きを読もう。2023/08/10

ぽけっとももんが

6
ナマイキな研修医だなぁ、いい意味でも悪い意味でも。言ってることは正論だし、こういう医師に診てもらいたいものだ、とは思うけれども、こんなに頑なだと、社会人として周りとうまくやるのは難しかろう。医師としての成長も含めて。スカイエマ氏のイラスト目当てに図書館で他館から取り寄せてもらったら案の定違う装丁だったという、いつものオチ。2016/02/13

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