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家の匂い町の音―むかし卓袱台があったころ

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  • サイズ B6判/ページ数 191p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784072311202
  • NDC分類 914.6

内容説明

むかし、どこの家にも独特の匂いがあり、町には生活の音があった。いつのころからか、そんな匂いや音が消え、日本人の心情も変わってしまった。名手・久世光彦が失われゆく日本人の住まいや暮らし、そして心ばえに、切々たる愛惜と思慕の情を寄せた珠玉のエッセイ集。

目次

願わくば畳の上で
むかし電話がなかったころ
私はいったい誰でしょう
掛け軸を買おうかな
還暦をひとりあれこれ思案して
二軒長屋と火焔太鼓
五歳で漱石をそらんじる
家のあちこちにあった薄あかり
本棚からつぶやきが聞こえる
布団の上で跳びはねる〔ほか〕

著者紹介

久世光彦[クゼテルヒコ]
1935年、東京生まれ。東京大学文学部美術史学科卒業。東京放送(TBS)を経て、1979年、テレビ制作会社カノックスを設立。演出家。1992年、『女正月』の演出により芸術選奨文部大臣賞を受賞。その他、作詞・脚本・評論・エッセイなど幅広い分野で作家活動も行っている。1998年紫綬褒章受章

出版社内容情報

子殺しに親殺し、街で袖摺りあえばキレる、いつのまにこんなにすさんでしまったのだろう。日本の家からちゃぶ台が消え、家の匂いと町の音がなくなったころからではないか…

「七人の孫」「寺内貫太郎一家」「時間ですよ」など超ヒットテレビドラマの演出家として一世を風靡し、現在も良質なドラマ作りで活躍する著者は、15年程前から小説、エッセイにも非凡な才能を発揮し多くの作品を発表。「蝶とヒットラー」でドゥ・マーゴ文学賞、「一九三四年冬―乱歩」で山本周五郎賞を受賞。その著者が雑誌「室内」に連載したエッセイ「室内室外」を中心に、歳を重ねるごとに哀惜の念をつのらせる昭和40年ごろまでの日本のくらし、住まい、そして忘れかけてしまった日本人の心を描いたエッセイ集。☆雪見障子、床の間、仏壇、干したばかりの布団の匂い、踏み切りの音などなど、かつては日本のどこにでもあったなつかしい光景やくらしに切々たる思慕の情を寄せて描く傑作エッセイ集。深いが重くなく、ときには涙さえさそうしみじみとした筆致は、最初の一行からぐいぐい引き込まれ、時間のたつのも忘れさせる。☆「願わくば畳の上で」「むかし電話がなかったころ」「掛け軸を買おうかな」「家のあちこちにあった薄明かり」「本棚からつぶやきが聞こえる」「生まれてはじめて住んだ家」「夕暮れの町にたたずんで」ほか。全34本。