出版社内容情報
現代医療を揶揄した人気映画「パッチ・アダムス」の原作本。愛と笑いが患者を救うというパッチが自らの半生を語る。
内容説明
診察3分、薬づけのビジネス医者はもういらない。笑いが病気に一番「効く」。世界中の人々を感動の渦に巻き込んだ映画、ロビン・ウィリアムス主演「パッチ・アダムス」。愛とユーモアで患者を思い、夢の病院建設へ情熱を傾ける医師パッチ・アダムスの生き方がこの1冊に。
目次
パッチ・アダムスとゲズンハイト・インスティテュートの歩み
第1部 医療にビジョンと喜びを(苦悩する現代医療システム;理想の医療;ユーモアと癒し、そして夢の病院 ほか)
第2部 夢の病院に向かって(形になった夢;ギャレスが語るゲズンハイト・インスティテュート;夢見る者たち ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スー
19
121映画パッチアダムスが大好きなので本を探していたらこの本にたどり着きました。前半は映画と同じで自殺しようとしてから精神病院に入院してから理想の医療を目指して医師になるために大学に行くけど教授達が目指す医療との違いに愕然としてしまうが反発するように患者やスタッフ達と交流を深めると大学と対立してしまう。この辺までは一緒だけど患者の夢を実現させる箇所はなくて少しがっかり、けどその後の夢の病院を目指す活動や米国の医療の問題を知ることが出来た点は良かったです。2020/09/06
蓮華
15
まさに夢の病院。 患者に寄り添い共に笑い関係を深める。 そんな病院がどれくらいあるだろうか。 死ぬということは死を迎える直前の数分間の出来事。それまでは楽しく幸せを感じれる気分を持てるよう、笑顔で患者を迎えジブンジシンデ幸せを見つけてもらう方針。 素敵だと思います。2018/07/15
くりりんワイン漬け
9
ゲズンハイト・インスティテュートは今はどんか活動をしているのだろうか。2016/06/18
冀望
3
ユーモアが、楽しいことがもっとも大事。患者と友人になるということ。自尊心は、友人や社会に奉仕することで、育つ。などなど、医療問題にかかわる内容だけでなく、人として、幸せに生きることを考える本。間違いなく名著。2010/06/02
呑司 ゛クリケット“苅岡
1
映画をだいぶ前に見て、この度この著作に出会った。友人の大学教授が、頼むから医者にだけはならないで欲しいと願うような学生に日々指導している話を聞いたり、成績が良かっただけで医学部に行った人の話を聞くと本来人間として持ち合わせておくべき夢や思いやり、慈愛を無くして医師と言う職業に就く人が多いことに驚く。でもこれ等は、現代人のほとんどが忘れた多様性や謙虚さそして病気を治すより大切なこと、いいかえれば、本当の健康を知らずに過ごす人々が多いことに他ならないと言うことに気付く。2022/01/20