出版社内容情報
思春期の子どもがこれほど世の中の耳目を集めた時代があったでしょうか。痛ましい残忍な事件が連日のように報道され、しかも当事者は「ごく普通のよい子」だというのです。思春期特有の微妙な揺れ動きと、ここ数年の少年犯罪の真相を、心理臨床家の著者が明快に解説。思春期の子どもの理解を通してお母さんも成長していける本。
内容説明
思春期のさまざまな事件や現象は、子どもからのSOS。命がけのメッセージを親はどう受けとめ、どうかかわる?心理臨床家であり、3人の子どもを持つ著者が、自らの体験と豊富な事例をもとに解き明かす。
目次
第1章 いま、思春期の子どもを持つ母親たちは…(たいへんなこともあったけれど、母親になってよかった;わが子が見えない;母親の自信喪失・自己防衛としての学校、社会批判)
第2章 思春期の心の揺らぎ(キレる子どもたち;バタフライナイフ事件をめぐって;家庭内暴力 ほか)
第3章 思春期と自我の確立(思春期は子どもから大人への境目;親の好みを卒業して;反抗は、わが内にひそむ甘え心への訣別のため ほか)
第4章 思春期の子どもと本気でかかわる(だれかに愛されたい、あるがままの私を受け入れてもらいたい;酒鬼薔薇事件から何を読みとるか;「いま」しか見えない子どもたち ほか)