出版社内容情報
当代随一の名訳者は何を考え、どう翻訳しているのか
ピケティ『21世紀の資本』をはじめ、経済から文学、ITにまで及ぶ多彩な領域で累計200以上(共訳含む)を手がける不世出の名翻訳者が翻訳の技術を完全公開。名作『長いお別れ』を例に、原文の意味を理解するとは何か、そして日本語にするとはどういうことかを12万字余りを費やして語り尽くした、山形翻訳の秘密が詰まった珠玉の翻訳入門。比喩・役割語・呼びかけ・代名詞の処理といった実践的ノウハウから、作者の意図や時代性の扱い方といった根本の考え方、さらにはよい翻訳のための生き方・好奇心の磨き方まで詳論した、すべての翻訳を愛する人、翻訳をより深く楽しみたい人に向けた必読書。
*以下、本書目次より抜粋
まえがき
1 文芸翻訳へのアプローチ:チャンドラー『長いお別れ』
2 翻訳方針その2:フィリップ・マーロウの視線
3 理科系の文学誌
4 固有名詞、お金、地名
5 目的意識を理解するまで
6 語り口
7 役割語・語り口・呼びかけと代名詞
8 意図的に意図を隠す:ほのめかし
9 既訳四つの比較
10 『長いお別れ』の特殊性
11 AIと翻訳
12 翻訳の原点は怒りだ! ……山形の多くの場合は
おわりに 翻訳脳の鍛え方?
「読む」とは:意識へのひっかかり
意識へのひっかかりを調べて表現する
翻訳の意義とその未来:翻訳者の全技術とは
あとがき
【目次】



