出版社内容情報
元モルガン銀行東京支店長 藤巻健史氏絶賛!
漫然と続けられた無謀な「経済実験」を丹念に追った著者のライフワーク。「巨大な国家的弥縫策はもはや限界に来ている」との著者の警告は重い。一切の忖度を排した、金融界・霞ヶ関震撼の一冊
日銀の金融政策を徹底的に追い続けた元朝日新聞編集委員・原真人が、15年・1500人以上の関係者取材で掴んだ、史上最大の経済実験の「全内幕」。
2013年4月、日本銀行の黒田東彦総裁は、2%の物価目標を「2年程度」で実現すると宣言し、異次元緩和に踏み切った。「量的にみても、質的にみても、これまでとは全く次元の違う金融緩和」──そう銘打たれた実験は、2年どころか11年にも及んだ。その結果、現在日銀が抱え込んだ国債は588兆円(2024年6月末時点)。実に日本のGDPにほぼ匹敵する異常な規模に膨れ上がっている。
2024年3月、植田和男総裁のもとで異次元緩和はついに幕を閉じた。だが、本当の問題はそこから始まる。
終わらない円安、生活を圧迫する物価高、そして際限なく膨らむ利払い費。いま私たちが目にしているものは、過酷な「出口戦略」のほんの始まりにすぎない。
アベノミクスの「名付け親」であり、世界の金融史に残るこの巨大な実験にいち早く警鐘を鳴らし続けた著者だからこそ書ける貴重なエピソードが満載。長年にわたる緻密な取材と鋭い分析で、「金利のある世界」に戻った日本が背負わされた宿題の重さを、具体的な数字とともに描き出す。
日本経済の現在地と、この国を待ち受ける未来を知るための必読書。
【目次】
はじめに
第1章 史上最大の経済実験
第2章 リフレ派 傍流の逆襲
第3章 〈進駐軍最高司令官〉黒田東彦
第4章 日銀官僚と逃げ水の物価目標2%
第5章 総理 vs. 財務省
第6章 岸田文雄 負の遺産を相続した男
第7章 植田和男 貧乏くじを引いた経済学者
第8章 国民が愛した安倍晋三
第9章 共同正犯 経済学者・メディア・国民
第10 章 100年経っても出られない
おわりに



