かわりに噓

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かわりに噓

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  • サイズ 46判/ページ数 224p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065443668
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

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大学生の夏目は、実際に起きたら嫌なことを逐一スマホにメモする極度の心配性。リマインダーには700件の心配事が登録されており、彼女の統計によれば、そのリストの7割は現実になる。
祖母の死によって住む場所を失った夏目に手を差し伸べたのは、親戚から数々の怪しい噂を流されてもはや正体不明の存在となっている東京のおば、宇曽川ひかりだった。

東京・錦C町にある宇曽川の自宅は、かつて眼科医院だった。そこには、宇曽川曰く「開けたら別の世界に繋がる」という緑色の「開かずの扉」があり、夜な夜な正体不明の足音がしたりWiFiが激重になったりする。無責任な親戚から、「死体が隠してあったりして」と言われたひと言が次第に頭から離れなくなる夏目。
宇曽川は夏目の問いかけを常に煙に巻くような嘘で受け流すが、バイト先で出会った幼馴染の南海や、生意気な小学生・千理との交流を通じ、夏目は街に伝わる晴れ男の伝説と、ひかりの過去が繋がっているのではと疑い始める。

果たして、開かずの扉の向こうに隠されているのは「死体」か、それとも――。心配事が尽きない夏目と、嘘つきのおばが織りなす、少し不思議でかなりユーモラスな日常を唯一無二の筆致で描く、第69回メフィスト賞受賞のデビュー作。

内容説明

スマホに700件の心配事をメモしている大学生、夏目は、同居していた祖母が亡くなり、親戚に追われて住処を失う。そこへ「うちくる?」と手を差しのべたのは、東京のおば、宇曽川。背に腹はかえられないと、宇曽川と同居することにした夏目だったが、その家には、「決して開けてはいけない扉」があって―。第69回メフィスト賞受賞作!

著者等紹介

鈴木七月[スズキナツキ]
1994年生まれ。大阪大学文学部卒業。2025年、「かわりに嘘」で第69回メフィスト賞受賞。2026年7月、同作でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

157
第69回メフィスト賞受賞作にてデビュー作、鈴木 七月、初読です。普通の小説の様で、メフィスト賞受賞作なので、少し変梃りんで、かなりユーモラスな作品でした。 錦C町は、錦糸町ではないのかも知れません(笑) https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000429190 2026/08/26

えんちゃん

53
面白くないわけじゃないのに、すごく時間がかかってしまった。心配性の女性の物語。母は出奔し、祖母が亡くなり、住む家も親戚に追われ、叔母の家で居候することに。この設定ならさぞしんどいお話かと思いきや、バ先の面々や不動産など愉快な仲間たちとのユーモアあふれる不思議なやり取りにクスクス笑ってしまう感じ。不思議ワールドにいまいち乗りきれなかったかな。文章は好みなので、次作が出たら読みたい作家さんです。2026/10/06

シャコタンブルー

48
メフィスト賞は「面白ければなんでもあり」を標榜している。まさにそれにふさわしい受賞作だった。主人公の夏目の心配性もあそこまで徹底すると、ある意味凄いと思う(笑) 彼女の育った環境がそうさせたのかもしれない。周囲の人間も変人ばかりだが皆が優しさと温かさを持っていたので救われる。朱に交われば赤くなる。悩みや不安ばかりの日常から、明るく笑いのある日々に繋がっていく様子が素敵だった。不動産屋の大川の勧める「格安物件」のくだりは爆笑ものだった。彼を主役としたサイドストーリーを読んでみたい。2026/09/24

さちこ

41
2025年第69回メフィスト賞。面白かった。大阪大学文学部卒業今後に期待。p213でタイトルの意味を知り泣けてきた2026/09/10

よっち

26
極度の心配性な大学生の夏目が祖母の死によって住む場所を失い、東京のおば、宇曽川ひかりが手を差し伸べる不思議日常小説。リマインダーに700件の心配事が登録され、リストの7割は現実になる統計まで取ってしまう夏目が転がり込むことになった、かつては眼科医院だったどこか怪しいひかりの家。バイト先で再会した幼馴染、生意気な小学生との交流、街に伝わる晴れ男の伝説など、日常と不思議がゆるやかに混ざり合う世界が描かれていて、特に事件らしい事件は起きないのに、その独特な会話劇のセンスとユーモアはじわじわくるものがありました。2026/08/28

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