出版社内容情報
扉を開いた瞬間、二人の生死が確定するーー
「究極の選択」の物語(ミステリ)
21世紀本格の絶望。
ーー島田荘司
この書を先んじて推薦できることを至福に思う。「いいから、読みなさい」
ーー竹本健治
SF設定でない、現実世界の事件だからこそ真価を発揮する ”この”トリック、”この”動機――そして、このラスト。
ーー法月綸太郎
どんでん返しの果てに密室の扉が開く。そこに潜んでいた猫とは?
――麻耶雄嵩
災害映画(ディザスタームービー)のような危機と「密室」の混合。猛毒にご注意を。
ーー佐藤究
この密室を忘れられない。観測とは決断だと教えてくれたから。
ーー河村拓哉
ミステリとは――
生死を確定させる小説である。
腎臓移植用のドナーとして生育された少女、土砂崩れで孤立した研究所、硫化水素が充満する死の空間(デッドゾーン)、連続殺人。
突入か、静観か。密室の扉を開くと、二人の生死が決まる。
結末を、”観測”せよ。
【担当編集コメント】
読んだ後に世界の見え方が変わる。編集者として、そういう本をつくりたいと思ってきました。新鋭・麻根重次がやってくれました。読む前の自分には戻れないーー至高の読書体験。「生」も「死」もすべては「密室」のなかに。さあ、“観測”をはじめましょう。
――亥(「メフィスト」編集長)
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
君塚
22
献本プレゼントのプルーフ本。いや面白かった。いいもん読んだ。生命に関するシビアな話を扱いながらキャッチーな設定とライトな文章でそこまで重くなりすぎず、っていうのは「一次元の挿し木」的なラインで受ける可能性があるのかなぁぐらいの途中までの感想だったけれど、それだけの作品ではなかった。ギミックはこんなもんかって感じだったし、大層なタイトルも若干滑ってるんじゃないか(失礼)と思っていた。終盤までは。強引に感じるロジックもあった気がしつつ、それも含めて力作。最後まで読む価値がある。2026/07/13
ミルティーユ
8
私たち読者が読み始める、途中までで止める、最後まで読み終わる、既にあるはずの結末はどこで確定したの?あらすじを読み、犯人に目星をつけて自分の予想をどう裏切ってくれるのかをミステリ作家さんには期待するのですが、期待が叶うって気持ちいい…!非常事態の緊迫と密室と殺人。手に汗握る展開、どちらを選んでも残酷な結末で、一体どんなラストを迎えるのかと期待が最高潮の状態で紐解かれる真実…だけでは終わらない、裏切りが本当に最後の最後まで続く読書体験。ミステリに期待するものが全部入っていてとても楽しかった!2026/07/13
akiu
4
献本プレゼントで読了。密室を開けることで中の状態が確定するという、シュレディンガーの猫的な思考実験をどこまでも突き詰めた作品。途中までは、テーマを軸に話をうまく進めていってるな、というくらいの感触だったが、終盤、怒涛の展開で読者をも巻き込んでいく様はなかなか迫力があった。何がとは言わないが、(プルーフ版で読んだので)最終的な装丁がどうなるか、ちょっと楽しみである。2026/07/18
ゲンタ
3
メフィストにて連載を読了してるので登録のみです2026/08/01




