講談社学術文庫<br> ホメロスの世界

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講談社学術文庫
ホメロスの世界

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065440681
  • NDC分類 991
  • Cコード C0122

出版社内容情報

古代ギリシアの詩聖ホメロスと、その2篇の叙事詩『イリアス』と『オデュッセイア』。文学だけでなく、芸術と思想、道徳や人間観、社会規範など、西洋文明のあらゆる分野に影響を及ぼした「古典の中の古典」である。しかし、日本人にとっては読みにくく難解であり、挫折した読者は多いだろう。そんな「読まれざる古典」の世界を、古代ギリシア史の泰斗がやさしく案内する。
古代ギリシア人の著作の多くは、現在では世界的な古典になっているが、その古代ギリシア人自身の間で「古典」といえばただ1種類、ホメロスの叙事詩だった。ミュケナイ文明が崩壊し、文字の使用も途絶えた「暗黒時代」に、なぜこの傑作が朗誦によって残されたのか。著者は、ホメロスの奇跡的な天才だけでなく、それを支えた社会の構造も奇跡的だった、という。貴族と一般民衆の全体を聴衆とし、担い手としたからこその生命力を備えているのだ。
トロイア戦争における総大将アガメムノンと戦士アキレウスの「喧嘩」を発端とする50日間のドラマ『イリアス』。トロイア戦争に勝利し、故郷に凱旋するオデュッセウスの漂泊と冒険を描く『オデュッセイア』。神々と人間が入り乱れる物語の読みどころと、反映された史実、古代人の人間観が、この1冊で初めてわかる。1966年の初刊以来、半世紀にわたって読み継がれる定番解説書。〔原本:1996年、新潮社刊〕

目次
はじめに
第一章 ホメロスの背景
1 歴史的背景
2 吟遊詩人としてのホメロス
3 口承詩の筆記と原典の成立
第二章 『イリアス』について
1 アキレウスの怒り
2 アガメムノンの権力
3 アキレウスの友情
4 戦闘の栄光と悲惨
5 ヘレネの苦悶 
6 ヘクトルの責任感
7 プリアモスによる閉幕
8 英雄の条件
9 死者の魂の行方
10 オリュムポスの神々
11 詩的な宗教
12 比喩の世界
第三章 『オデュッセイア』について
1 戦後十年目の世界
2 英雄叙事詩と民話
3 オデュッセウスの冒険談
4 桃源境での三日間
5 漂泊の精神的意味
6 漂流地はどこか
7 テレマコスの活躍
8 王妃と求婚者たち
9 オデュッセウスの帰国
10 夫妻の再会
11 詩篇の背後にある現実の社会
第四章 古典としての価値




【目次】

はじめに
第一章 ホメロスの背景
1 歴史的背景
2 吟遊詩人としてのホメロス
3 口承詩の筆記と原典の成立
第二章 『イリアス』について
1 アキレウスの怒り
2 アガメムノンの権力
3 アキレウスの友情
4 戦闘の栄光と悲惨
5 ヘレネの苦悶 
6 ヘクトルの責任感
7 プリアモスによる閉幕
8 英雄の条件
9 死者の魂の行方
10 オリュムポスの神々
11 詩的な宗教
12 比喩の世界
第三章 『オデュッセイア』について
1 戦後十年目の世界
2 英雄叙事詩と民話
3 オデュッセウスの冒険談
4 桃源境での三日間
5 漂泊の精神的意味
6 漂流地はどこか
7 テレマコスの活躍
8 王妃と求婚者たち
9 オデュッセウスの帰国
10 夫妻の再会
11 詩篇の背後にある現実の社会
第四章 古典としての価値

初版あとがき
第三版あとがき
解説 栗原麻子

索引

内容説明

古代ギリシアの詩聖ホメロスが生んだ叙事詩『イリアス』と『オデュッセイア』。文学・思想・社会規範など西洋文化の源流の一つとなった「古典の中の古典」は、ミュケナイ文明が崩壊し、文字の使用も途絶えた「暗黒時代」に、朗誦によって残された。神々と人間が織りなす物語の魅力と、反映された史実、古代人の人間観をやさしく解読。

目次

第一章 ホメロスの背景(歴史的背景;吟遊詩人としてのホメロス;口承詩の筆記と原典の成立)
第二章 『イリアス』について(アキレウスの怒り;アガメムノンの権力;アキレウスの友情;戦闘の栄光と悲惨;ヘレネの苦悩;ヘクトルの責任感;プリアモスによる閉幕;英雄の条件;死者の魂の行方;オリュンポスの神々;詩的な宗教;比喩の世界)
第三章 『オデュッセイア』について(戦後十年目の世界;英雄叙事詩と民話;オデュッセウスの冒険談;桃源境での三日間;漂泊の精神的意味;漂流地はどこか;テレマコスの活躍;王妃と求婚者たち;オデュッセウスの帰国;夫妻の再会;詩篇の背後にある現実の社会)
第四章 古典としての価値

著者等紹介

藤縄謙三[フジナワケンゾウ]
1929‐2000年。新潟県生まれ。京都大学文学部卒業、京都大学大学院文学研究科博士課程退学。大阪府立大学教養部助教授、京都大学文学部教授、京都女子大学文学部教授等を歴任。専門は古代ギリシア史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

yuma6287

6
Es ist gust.「イリアス」「オデュッセイア」の解説を著者が生きた時代の文化習俗から解説した本。300Pを切りながら、読みやすい文章で、且つ解説が豊富で作品の解説として優れた内容に仕上がっている。消化不良な個所がたくさんあった「オデュッセイア」への見方が広まり、イリアスも読みたくなり、本編に+αする解説として優れた1冊でした。本編に入る前に物語の概要を知りたい人、本編の端っこにチョロっと書いた解説では物足りない人におすすめ。2026/08/16

kumoi

4
西洋文学の原点にして最高到達点であるホメロスの叙事詩。『イリアス』はトロイア戦争を舞台として、アキレウスやヘクトルといった戦士たちが活躍する英雄譚である。『オデュッセイア』はトロイアに打ち勝ったアカイア側のオデュッセウスが十年かけてイタケに戻るまでを描いた漂泊譚となっている。ちなみにオデュッセウスは、トロイの木馬作戦でアカイアを勝利に導いたわけが、その権謀術数の罪によって、『神曲』の世界では地獄に落とされ、火だるまになっている。知的感興に満ちた物語を口承で成立させたホメロスの世界は凄まじい。2026/08/10

Akiro OUED

3
イリアスとオデュッセイアの成立時期がズレてる。文学性ではイリアスに劣るオデュッセイアのほうが面白い。ペネロペイアが弓競技を提案したのは、夫の弓を引ける剛力となら再婚してもよいという打算によるものだったとする。やや興ざめだね。なぜ、イリアスは中途半端な筋書きなのか不明。好著。2026/08/08

Go Extreme

1
神=不死+絶対権威→永遠の傍観者👁️ 人間=必滅−無力⇔死の宿命☠️ 運命>神の意志→逃れられぬ悲劇🎭 限界状況+恐怖の直視=実存の覚醒⚡ 名誉の追求+美徳の発揮=自己超越✨ 他者評価=存在価値:恥の文化😳 生の有限性→一瞬の燃焼を極大化🔥 神の遊戯⇔人の真剣勝負=人間の尊厳獲得👑 過酷な世界における人間賛歌=普遍的な哲学🦉 我々人間は今日いかに強く生きるべきか?⏳ 死すべき運命ゆえに人は神よりも気高い=深い感動🌊 肉体の消滅−忘却の恐怖⇔叙事詩による記憶の継承📖2026/06/11

かどの炭

0
『イリアス』『オデュッセイア』が読みたくなる解説入門書。私は特に『イリアス』が読みたくなった。ヘクトールってカッコイイな……2026/07/20

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