出版社内容情報
新宿区百人町の探偵・氷川凜(ひかわりん)。彼女のもとに、やくざに追われる女子高生が逃げ込んできた。兄の隼斗が暴力団事務所に火を放つ現場に居合わせ、その罪を着せられているという。隼斗は行方不明のまま。凜は幼なじみの元マル暴刑事・赤峰重樹(あかみねしげき)を呼び出すが、時を同じくして、河川で男性の頭部のみが見つかる連続死体遺棄事件が発生する。被害者たちの下唇の裏にはひし形の刺青が入っていた。
消えた隼人を追う凜と、猟奇殺人を追う赤峰。交わるはずのない事件は、やがて東京の裏社会を二分する巨大な抗争へと繋がっていく。絶体絶命の危機の中、幼なじみの二人が己の流儀を貫く。東京を舞台に放たれる、傑作ハードボイルド!
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
185
第68回メフィスト賞受賞作と言うことで読みました。メフィスト賞というよりも、江戸川乱歩賞やこのミステリーがすごい!大賞的なハードボイルドミステリ復讐譚でした。他の作品の寄せ集め的な既視感はありますが、現役理系大学院生が書いているのが凄い。次回作にも期待です。 https://www.kodansha.co.jp/book/products/00004277192026/08/05
hirokun
49
★3 中国残留孤児、半グレなどを織り込んだある種の推理小説か?期待して読み始めたが、所どころで少し分かり難い筋が出てきたりして読み難い部分があった。本来的には私の好きな分野の作品のはずだが・・・ 格闘シーンはやけに臨場感のある表現がされており、作者は格闘技の経験があるのかと思えるほどリアル。2026/07/27
さーくる・けー
33
第68回メフィスト賞受賞作。20代後半の女性探偵と男性刑事がアクションたっぷりに活躍するハードボイルド的なミステリ。設定そのものは魅力があったし、格闘シーンの臨場感はとても迫力があった。しかしながら、いろいろと詰め込みすぎで関係性も分かりづらく、せっかく終盤に畳みかけるテンポもかえって興が削がれた感じでした。エンタメとして楽しませる気があるなら、もう少し読者に分かりやすくしてほしいですね。まだ24歳と若い書き手なので、今後に期待したい。2026/09/21
よっち
30
新宿区百人町の探偵・氷川凜のもとに逃げ込んできた女子高生。幼なじみの元マル暴刑事・赤峰重樹を呼び出すが、時を同じくして連続死体遺棄事件が発生するハードボイルド小説。女子高生のために消えた兄を追う凜、連続死体遺棄事件を追う赤峰という構図の中、2つの事件がやがて東京の裏社会を二分する巨大な抗争へと繋がっていく展開で、息もつかせぬアクションとバイオレンスには、スピードやスケール感、勢いもありましたけど、一方で血で血を洗う抗争の中に純愛や復讐の切なさも描かれていて、己の流儀を貫く凜と赤峰の姿勢も際立っていました。2026/08/28
エイエンノツバサ
29
探偵とやり手だが左遷された刑事が主人公。登場人物多く、描かれる視点が複数で、最初は読みにくかったです。が、徐々に慣れてくると共にストーリーのスピード感も加速し、どんどん読み進めてしまいます。反社が絡むテーマ上、ゴールデンは無理でも地上波深夜枠、もしくは配信限定のドラマにできるクオリティだと思いますし、実際に映像で見てみたいです。探偵が黒髪ロングの美女かつ男顔負けの戦闘スキル持ちなのは、かなり現実離れした設定と思いつつもこの程度のエンタメ脚色なら許せます。著者はこれがデビュー作。次作も楽しみですよ。2026/09/07




