半導体 尖端覇権の興亡

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半導体 尖端覇権の興亡

  • 大鹿靖明
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  • 講談社(2026/05/28発売)
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  • サイズ 46判
  • 商品コード 9784065437179
  • Cコード C0060

出版社内容情報

尖閣諸島沖の波高い2010年、中国漁船が海上保安庁の巡視艇に体当たりし、海保職員によって船長が逮捕された。中国はこれに反発し、レアアースの輸出を全面禁止すると通告する。狼狽した民主党・菅直人政権は処分保留のまま船長を釈放した。
一連の経緯によって、中国はレアアースを「戦略物資」することを学習する。
翌年の東日本大震災と福島第一原発の放射能漏れ事故によって、日本は太陽光発電を中心とした自然エネルギーに大きく軸足を移すが、すでに太陽電池の生産は中国メーカーに主導権を奪われつつあった。中国は先進諸国から学んだ技術をもとに政府から巨額の補助金を得てあっという間に日本メーカーを駆逐し、世界市場を握ってしまった。
半導体製造の根幹となる露光装置に、極端紫外線(EUV)を使うというアイデアを世界に先駆けて考案したのはNTT電気通信研究所の日本人研究者だった。しかしキヤノン、ニコンなどが手をこまねいている間にオランダ企業が実用化に成功し、この分野の「世界一強」となる。
日本勢はDRAMと言われる半導体メモリでも、つるべ落としに世界シェアを減らした。東芝がDRAM製造から撤退し、NECと日立のDRAM部門が合併したエルピーダメモリも韓国メーカーの価格競争力に押され、会社更生法の申請を余儀なくされる。
次々に敗北する日本メーカーの惨状に焦りを募らせた経済産業省は、産業革新機構という官製ファンドをつくり、巨額の補助金を用意して再興を後押ししようとする。しかし機構の支援を受けたジャパンディスプレイは市場のニーズを見誤り、巨額の赤字を計上、後身のJOLEDが2023年に会社更生法を申請した。同じく支援を受けたルネサスエレクトロニクスも一時赤字に転落するが、先端半導体の製造を諦め旧型半導体に特化することでなんとか復活を果たした。
かつて液晶テレビでブラウン管テレビを駆逐したシャープは、液晶への過大な投資が有機ELなど新技術への変化の足を引っ張り、台湾企業の子会社として吸収された。
このころ、ようやく安倍政権の中枢にいる政治家と経済産業省の一部の官僚が「経済安全保障」に着目、日本企業の持つ技術や製品を囲い込んで、外国の「侵略」から守るという戦略を模索し始めた。
そのとき、アメリカのIBMから「最先端の半導体製造技術を提供する」という話がもたらされる。当初、一部の官僚は半信半疑だったが、ロシアのウクライナ侵攻が転機となった。もし中国軍が台湾に侵攻したら――その連想が、背中を押した。
こうして、新興企業・ラピダスに10兆円もの国費が投入される巨大プロジェクトが、うなりをあげて進行しはじめる。
日本の電機企業の盛衰を30年にわたって取材してきた著者にしか書けない、壮大な叙事詩。
現在進行形のドラマを追う、ビジネスマン必読の一冊。


【目次】

第一部
第一章 レアアース――経済安全保障との遭遇
「ミン普漁5179」
七割削減の通告
全面禁輸
狙われた永久磁石
日中逆転

第二章 太陽電池――楽天主義の終焉
脱原発に覚醒 
太陽光発電の先駆者
中国製の席巻
スプリント買収
ファーウェイへの疑惑

第三章 EUV――先端半導体製造技術の喪失
EUVの創始者
ジャパン・アズ・ナンバーワン
コンソーシアム
ASML
「コンコルド」

第四章 エルピーダ――「日の丸」半導体の破綻
DRAMビジネス
水平分業の波
日の丸プロジェクト
リーマン・ショック
「不本意な敗戦」

第五章 産業革新機構――成否をわけた業界再編
新自由主義者の息子
再生から革新へ
日の丸ディスプレー
ルネサス再生
ジャパン・バッテリー構想
JOLEDの破綻

第六章 ソニーとシャープ――垂直統合モデルの失敗
液晶とブラウン管
アクオスとクオリア
サムスンの追撃
鴻海の下克上
そしてソニーが残った

第二部
第七章 経済安保――自由主義経済の終幕
産業調査員
政策転換
仕掛け人
甘利明

第八章 TSMC――日本の先端産業を守る起爆剤
三一歳の発案
東大総長の訪台
極秘交渉
ソニーの伝言
半導体議連
現代の油田
「法律をつくってくれ」
熊本バブル

第九章 ラピダス1――IBMが持ち込んだ異次元の試み
OBの訪問
見果てぬ夢
IBMの思惑

第一〇章 ラピダス2――前代未聞の官製企業の誕生
ウクライナ侵攻
大臣の訪米
異形のベンチャー
思い出の土地

第一一章 ラピダス3――動き出したら止まらない
未来の工場
財務省の不安
インテルとサムスン
木に竹を接ぐ
万難を排して
後記

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