出版社内容情報
「少女」とは何かーー?
「私は物語から生まれてきた。
私はね、あらゆる物語で語られてきた、“少女”たちの影なのよ」
「少女」を巡る思索と冒険。新時代のファンタジック・ジュブナイル!
高校生の「ぼく」はある日、少女の投身自殺を目撃した。
しかし彼女は死ぬことも、怪我ひとつ負うこともなかった。
ーーーー普通の人間ではなかったのだ。
物語の世界からこの現実に迷い込んだという少女・シオリを、
本来の世界に帰そうと奮闘する「ぼく」は、やがて一冊の本にたどり着く。
その書物が二人の運命を大きく変えていくーー。
【目次】
内容説明
高校生の「ぼく」はある日、少女の投身自殺を目撃した。しかし彼女は死ぬことも、怪我ひとつ負うこともなかった。―普通の人間ではなかったのだ。物語の世界からこの現実に迷い込んだという少女・シオリを、本来の世界に帰そうと奮闘する「ぼく」は、やがて一冊の本にたどり着く。その書物が二人の運命を大きく変えていく―。「少女」に魅入られたすべての人に贈る、詩人・岩倉文也の新境地たるファンタジック・ジュブナイル!
著者等紹介
岩倉文也[イワクラフミヤ]
詩人・歌人・小説家。1998年福島県福島市生まれ。2018年、「ユリイカの新人」に選ばれる。同年、毎日歌壇賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
わたー
11
★★★☆☆Not for me.不登校の少年が夜の街で出会ったのは、歩道橋の上から落ちても死なない少女。彼女曰く、自分は物語に登場する全ての「少女」を包括した存在であると。概念的な、人ではない存在であるが故に死ぬことができない彼女に、主人公は終わりを与えようとするのだが…という内容。著者が詩人だからか、詩的な描写が多かったように思うのだが、如何せん、私が詩に対する造詣が深いわけではないので、芸術的な美しさがあることはわかれども、それをイコール面白いとは思えなかったかなと。2026/04/05
椎名
6
物語から生まれてきた少女とのボーイミーツガール。幾多の物語に登場する“少女”という概念的存在、その影であり、想像されるイメージの像。シオリという名が本に挟む栞ではなく枝折りからきているというのがより、それを頼りに描く作家や進む読者を想起させるのが良い。すっかりネットスラング化してしまったが物語における少女、というミーム的存在でもある。少なからず物語に触れてきた人間であれば必ず一度は触れてきたものを描いた作品だが、小説というより詩のような印象で、作者が元々詩人であることを考えるとかなり納得できる。2026/03/25




