講談社文芸文庫<br> 巴

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講談社文芸文庫

  • 松浦 寿輝【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 448p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784065431795
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

バブル崩壊後の東京。ジゴロになって虚しく日々を送る男、大槻俊一は金蔓の一人としていた女を見送った後、偶然かつての仕事仲間と再会した。その仲間に強引に紹介された書家の篝山柾道という老人、その孫娘の朋絵という少女との出会いが、その後の大槻を翻弄することになる。
篝山は日本では公開不可能と思しきエロティックな映画制作を目論んでいるというのだ。朋絵はその映画に出演していた。大槻は映画制作に関わることを篝山に求められた。
大槻は気乗りのしないまま、映画制作に引きずりこまれていく――。
官能と暴力、謎と幻想……その後の著者の小説世界を予見させる、知的でありながら娯楽性をも湛えた著者初の長篇小説、初の文庫化。


【目次】

第一部
第二部
第三部

著者から読者へ

 解説
 年譜
 著書目録

内容説明

夏のたそがれどき、虚しく日々を過ごす大槻は以前から佇まいの気になっていた洋館の前でかつての相棒と再会する。彼は洋館に誘われ、書家だという奇妙な老人と出会う。老人の孫娘の少女が出演するポルノまがいの映画制作の手伝いを依頼されるが、映画に出演していた大男に殴られてしまう―退廃と緊迫、誘惑と暴力、弛緩と激発。変わりゆく東京、欲望と情念がうごめき交錯する。

著者等紹介

松浦寿輝[マツウラヒサキ]
1954・3・18~。詩人、小説家、批評家。東京生まれ。東京大学教養学部教養学科フランス分科卒業、同大学院人文科学研究科フランス文学専攻博士課程中途退学。パリ第3大学博士学位取得。東京大学教養学部外国語科助教授等を経て、東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻教授。2012年3月、退官。1988年『冬の本』で高見順賞、95年『エッフェル塔試論』で吉田秀和賞、96年『折口信夫論』で三島由紀夫賞、『平面論―一八八〇年代西欧』で渋沢・クローデル賞平山郁夫特別賞、2000年『知の庭園』で芸術選奨文部大臣賞評論等部門、同年「花腐し」で芥川賞、05年『あやめ 鰈 ひかがみ』で木山捷平文学賞、同年『半島』で読売文学賞、09年『吃水都市』で萩原朔太郎賞、14年『afterward』で鮎川信夫賞、15年『明治の表象空間』で毎日芸術賞特別賞、17年『名誉と恍惚』で谷崎潤一郎賞、Bunkamuraドゥマゴ文学賞、19年、日本藝術院賞、同年『人外』で野間文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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