講談社文庫<br> 母という呪縛 娘という牢獄

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講談社文庫
母という呪縛 娘という牢獄

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  • サイズ 文庫判/ページ数 304p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065430170
  • NDC分類 368.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

深夜3時42分。母を殺した娘は、ツイッターに、
「モンスターを倒した。これで一安心だ。」
と投稿した。18文字の投稿は、その意味するところを誰にも悟られないまま、放置されていた。
2018年3月10日、土曜日の昼下がり。
滋賀県、琵琶湖の南側の野洲川南流河川敷で、両手、両足、頭部のない、体幹部だけの人の遺体が発見された。遺体は激しく腐敗して悪臭を放っており、多数のトンビが群がっているところを、通りかかった住民が目に止めたのである。
滋賀県警守山署が身元の特定にあたったが、遺体の損傷が激しく、捜査は難航した。
周辺の聞き込みを進めるうち、最近になってその姿が見えなくなっている女性がいることが判明し、家族とのDNA鑑定から、ようやく身元が判明した――。
髙崎妙子、58歳(仮名)。
遺体が発見された河川敷から徒歩数分の一軒家に暮らす女性だった。夫とは20年以上前に別居し、長年にわたって31歳の娘・あかり(仮名)と二人暮らしだった。
さらに異様なことも判明した。
娘のあかりは幼少期から学業優秀で中高一貫の進学校に通っていたが、母・妙子に超難関の国立大医学部への進学を強要され、なんと9年にわたって浪人生活を送っていたのだ。
結局あかりは医学部には合格せず、看護学科に進学し、4月から看護師となっていた。母・妙子の姿は1月ころから近隣のスーパーやクリーニング店でも目撃されなくなり、あかりは「母は別のところにいます」などと不審な供述をしていた。
6月5日、守山署はあかりを死体遺棄容疑で逮捕する。その後、死体損壊、さらに殺人容疑で逮捕・起訴に踏み切った。
一審の大津地裁ではあくまで殺人を否認していたあかりだが、二審の大阪高裁に陳述書を提出し、一転して自らの犯行を認める。

母と娘――20代中盤まで、風呂にも一緒に入るほど濃密な関係だった二人の間に、何があったのか。
公判を取材しつづけた記者が、拘置所のあかりと面会を重ね、刑務所移送後も膨大な量の往復書簡を交わすことによって紡ぎだす真実の物語。
獄中であかりは、多くの「母」や同囚との対話を重ね、接見した父のひと言に心を奪われた。そのことが、あかりに多くの気づきをもたらした。
一審で無表情のまま尋問を受けたあかりは、二審の被告人尋問で、こらえきれず大粒の涙をこぼした――。
殺人事件の背景にある母娘の相克に迫った第一級のノンフィクション。


【目次】

内容説明

2018年3月、滋賀県の河川敷で激しく損傷、腐敗した遺体が発見され、のちに近所に住む58歳の女性のものと判明した。死体遺棄容疑で逮捕されたのは31歳の娘。母を殺した背景にあったのは、医学部入学を目指した9年間の浪人生活だった。獄中の娘との膨大な往復書簡をもとにつづられる渾身のノンフィクション。

著者等紹介

齊藤彩[サイトウアヤ]
1995年東京都生まれ。2018年3月北海道大学理学部地球惑星科学科卒業後、共同通信社入社。新潟支局を経て、大阪支社編集局社会部で司法担当記者。2021年末退職。本書がはじめての著作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

まさきち

60
母の妙子の行動も言葉も悍ましすぎる。それらによって抗う術も力も完全に奪われたあかりが控訴審で弁護士に問われる形で今までの苦悩や思いを滔々と述べていけた時が、生きてきて始めて何物にも怯えずにホッとできた瞬間であったのではと思うと切なかった。2026/04/02

at-sushi@進め進め魂ごと

46
娘を医学部に、助産師にと縛り続ける特級呪物のような毒親の狂気が、娘の青春時代を破壊した挙句自らを凄惨な死に至らしめる。どちらかが死ぬまで終わらない地獄のような関係に他の解決方法があったとも思えないが、この哀れな母親は結婚当初から壊れていたようにしか思えず、もっと早く医療や福祉を頼っていれば、あかりさんも早く父親を頼っていればと思わずにいられない。母を殺したことによって漸く父や他者の優しさに触れたあかりさんの未来に幸あらんことを(涙) 2026/03/31

lily

15
母が強制する医学部受験のため9年の浪人生活を経て看護師としてスタートを切ろうとした娘が、助産師転向を強制され殺害を決意するようになる。一文にすればシンプルだが、その中で娘に浴びせられた言葉が壮絶。罵詈雑言はもちろん人格否定など聞くに堪えない言葉で、心が壊れていったのだろう。「娘という牢獄」に閉じ込められた悲劇に他ならないが、気になるのは「母という呪縛」。娘の学歴にこれほど執着する狂気の源泉は何なのだろう…本当に怖いのはやはり人間。『翼の翼』もそうだが、子供の勉強に対する向き合い方を考えさせられる一冊。2026/03/21

かが

8
本作に出逢えて良かったと、心の底から思う。2026/03/27

メグ

8
母親によって、こんなにも一人の人間としての自由を奪われることってあるのかと恐怖だった。ノンフィクションであるのだが、父親や、周りの先生などにもっと訴えればこんなことにならずに済んだかもと、読みながらずっと思っていました。母親ももう帰ってくるなと言っていたのに、なんでお願いしてまで、家に帰るのかなと、思いましたが、そこは当事者達でしかわからない何かがそうさせたのでしょうか。恐怖でした。2026/03/18

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