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出版社内容情報
デビュー以来、唯一無二の作家性で読者を魅了し続ける異才が贈る、初の作品集!
「子供の頃の写真」の売買を通じて出会った二人の奇妙な交流を描いた表題作『遠い日の陽』のほか、宝くじを巡るお金と労働の物語『富めるひと』、「痩せている人」に惹かれる主人公の孤独と青春の物語『麻子の恋人』に加えて、商業未発表3作品も収録した初期短編集!〈解説・鶴谷香央理〉
各界の巨匠、絶賛!
「私だけのこと、名前のないこと。『あいだ』にあるもの。はじまりの前、終わりの先。怯えながら触れる誰かの存在。こんなふうに伝わる形として描かれていることに、驚き嬉しくなった。」(押見修造)
「か細い糸でつながった二つの孤独が、微かに触れ合う。たとえすぐに糸は切れてしまうとしても、互いの温もりの記憶は、この漫画に深く刻まれ、決して消えることはない。」(小川洋子)
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
コリエル
10
SNSでバズっていた表題作を気に入っていたのでこの短編集も購入。本作に収録された短編の主人公たちはみなどこか欺瞞とそれに対する後ろめたさを抱えており、そこに人の普遍性のようなものを見て共感する。あと表題作遠い日に陽はチヒロ君が刑務所行きになった事で潤平がそれを糧に少し強くなる44ページ目で話はオチているのに、そこから8ページ分ボーナストラックのように後日談が継続することがちょっと珍しくて面白いなと思った。2026/02/24
ぷほは
6
表題作の他、コミティアで発表された作品を踏まえると、色々腑に落ちた。連載もメディアミックスも予定されていない断続的なストーリーゆえに、昔読んだ題名の思い出せない絵本のような趣がある。白黒印刷だからこそ映える薄暗さや薄明りによって、きめ細かな少年たちの頬の肌艶が、その温かい孤独なもの同士の交感を示していく。性愛や恋愛や師弟愛ではなく、もちろん神への愛でもあるはずがなく、いわば愛するくらいしか使い道がないような無力さに感じてしまう愛くるしさ、それを舐り直すことの若干の虚しさまでも表象されているかのようだった。2026/04/18
かやま
6
表題作、なんかどこかで読んだかも。どれも不思議な読み味のする短編集。奇妙なストーリーの邪魔をしない絵柄なのも良かった。人が雑に死ぬ話は別に平気なんだけど、丁寧に描かれるとぐっと来すぎちゃってこわい(今やってる『ほどなく、お別れです』もこわくて見てない)。表題作と宝くじの話と友達が死ぬ話が好きだった。2026/03/07
いもむし
5
誰かを想う思春期男子達を描いた短編集。面白い! 2026年の本命漫画。おすすめ。 主人公の男子達は、基本的に意気地がなく、意中の相手に話しかけられず、あまりパッとした青春を送っている訳ではない。しかしそんな男子が(そんな男子だからこそ?)相手を想う心は一途で、世界を見据える目は真摯で、思慮に溢れている。 絵柄もそうした内容に合っていて、結構重い心情を扱った話もあるのに、愛らしい絵柄なおかげで物語に愛着を持てました。 素敵な漫画。今後にも期待!2026/03/22
オジャオジャ
5
押見修造さんが絶賛してたから買ってみた。どの作品も地味だし寂しくて切なくて世知辛く辛辣だけど根底には何故か泣きたくなるぐらいの懐かしさやら暖かさやら優しさやら愛しさやらが流れていてとにかく読んでて心地良い……😭😭😭😭😭まるで僕のために描かれたと錯覚する程に僕の心にジャストフィットする作品ばかりで善き😭😭😭😭😭特に表題作の遠い日の陽は秀逸な出来やと思う。下手すれば出落ちになりかねないあんな変化球な始まりからこんな重厚なヒューマンドラマが展開されるとは良い意味で予想裏切られたね。今年出会っ2026/02/26




