出版社内容情報
第170回直木賞候補作!
絵画が秘める謎に導かれ、
幾重もの時代と交差する人生を辿る
壮大なクロニクルミステリー。
報道局からイベント事業部に異動したテレビ局員・守谷京斗(もりや・きょうと)は同僚に一枚の絵画の展覧会企画を相談される。画家の正体を探り秋田の未解決事件に行き着くが、それはある一族の秘密に繋がっていた。
法の権威、報道の使命、凄惨な戦争、家族のかたち――百年の歳月を巡り明かされる真実とは。
著者の新章を告げる傑作。
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
小石
1
すごい。原油の黒と油の光沢とアクリルの白。読み終わってから表紙を見ると感動する。人の歪さ、偏りが折り重なった結果、主人公達を悩ませる冒頭の一枚の絵画の謎を生んでいる。激しい歪さの発露がある一方、いつでもずっと優しさが寄り添ってるように感じた。細々した背景や心理の描写が、自分が漠然と受け取った物語のテーマと一貫してる感じがして、読んでいて心地いいし、読み進める程物語に没入する。余白と余韻を残しつつ、物語がしっかりと円になって綴じて循環してる感じがする。読書初心者なんであれだけど。小説ってみんなこうなの??2026/07/13




