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出版社内容情報
生者と死者。
断絶した世界のふたりが、手を伸ばし合う。
切なくて怖くて愛おしくて、心がぐちゃぐちゃにされて、でも読まずにいられない…。
唯一無二のホラーラブストーリー、二人の恋の結末へ。
ついに、優里の誕生日がやってきた。
その夜、加々智町中の全ての戸が叩かれ、
町中の人が嵐によってとじこめられた。
優里は助かるために、青野くんを殺すように
言われるが、どうしても殺すことができず、
胸に包丁をつきたてられてしまう。
現実の優里の心臓もついに止まってしまい、
見守ってきたみんなも途方にくれるが、
優里の言い残した言葉がヒントになり……。
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
せの
10
優里ちゃんは青野くんに生きていて欲しかったと言ったけど、青野くんは結局もっと生きていたかったとは思っていなくて、優しい人のままもう誰かの傷ついた心に寄り添わなくて済んだ人になったのが悲しい構図だった 死は救いでもなんでもない でも生きることをすごく明るく素晴らしいことだという方向にだけ導かないこの物語が好きだった2026/01/26
ぴよ(toyoneko)
9
完結。どう言って良いのか分からない。好きなシーンはたくさんある。分からないこともたくさんある。この終わり方は、理解できるけど、しかし寂しい。一生忘れられない作品になった2026/01/29
晴々
7
完結を見届けることができて本当に嬉しい。切ない恋物語としても緻密なホラーとしても友情物としてもミステリーとしても面白かった。特に後半は読み進めるたびに「これってこういう話だったんだ……」と驚くくらい、予想もつかない場所に連れて行かれた。愛される為に自分を削る必要なんてない、可哀想な人に寄り添う為にあなたが犠牲にならなくていい、という話でした。私にとって、きっと一生忘れられない、忘れたくない作品になりました。2026/01/22
みかん
5
終わり方まで良かった。誰もいない部屋に帰ってきて、ただいまと言って、返す声は無くて。友達とLINEして、自分のことを振り返って、彼のことを考えて、ひとしきり泣いて。泣いて泣いて、泣き疲れたら、「おなかすいたなぁ」一人こぼして、返す声のない部屋に行ってきますと呟いて、食べ物を買いに行く。ただただリアルな哀しみと、泣き腫らして気だるさの残る身体を引き摺って、無感動に、「生きる」ための行為を選択する。衝動的に死のうとした1巻との対比にもなっていて、心に響いた。2026/01/31
いろは
5
最後まで読んでみて強く感じたのは、「この作品は、この上のない愛情を注がれて産み落とされた物語であったのだな」ということ。生々しい描写も、壮絶な生い立ちも、いっぺんの混じり気もない深い愛情を注がれて産み落とされたものだと思った。怪異への対処に惹かれて読み始めた物語だったけれど、形式を重んじる怪異のルールに則り、「YESNO」を明確に宣言することを繰り返す中で、いつしか無遠慮に入り込む他人への意思表示も明確に出来るようになっていく姿を描いていたことも興味深かった。素敵な掘り下げ方をなされた作品だった。2026/01/31
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