出版社内容情報
幕末の志士・高杉晋作は、上海への旅でその見聞を世界に広げ、改革の意志に覚醒した。24歳の感性でつづられた貴重な渡航日記、初めての文庫版。高杉晋作研究の第一人者、一坂太郎氏による現代語訳と訳注・解説に加えて、晋作の略伝も収録。
文久2年(1862)、長州藩士・高杉晋作は、幕府の上海使節団に加わるよう藩主から命じられ、およそ2カ月間、上海に滞在する。そこで晋作が見たものは、西洋列強に侵食された清国の惨状と、欧米の露骨なアジア戦略だった。清国人はことごとく外国人にこき使われ、イギリス人やフランス人が街を歩けば、みな道を譲る。孔子廟は折からの太平天国の乱を鎮圧するイギリス軍の陣営として外国兵に蹂躙されていた。晋作は、気脈を通じた上海城の衛兵・陳汝欽との筆談などを通して、外国に内政干渉の隙を与える内乱の恐ろしさとともに、洋式軍隊の威力を痛感。このままでは日本も中国の轍を踏むとの危機感を抱く。この思いが帰国後の晋作を突き動かし、奇兵隊結成など尊攘運動の原動力になっていく。
「航海日録」「上海淹留日録」「内情探索録」「外情探索録」「長崎淹留雑録」などからなる「遊清五録」のほか、桂小五郎らに長州産物の海外輸出を提案する「長崎互市の策」、上海渡航の簡潔な報告「形勢略記」などを併録。『高杉晋作の「革命日記」』(朝日新聞出版、2010年)所収の「遊清五録」をもとに、大幅に改訂・加筆して文庫化。
目次
〈解説〉『遊清五録』について
遊清五録
遊清五録序/航海日録/上海淹留日録/続航海日録/内情探索録/外情探索録/外情探索録・巻の二/長崎淹留雑録
長崎互市の策
測量記
独断にて蒸気船オランダ国へ注文つかまつり候一条
形勢略記
〈付録〉
『遊清五録』を追って
高杉晋作の生涯
あとがき――『遊清五録』と私
【目次】
〈解説〉『遊清五録』について
遊清五録
遊清五録序/航海日録/上海淹留日録/続航海日録/内情探索録/外情探索録/外情探索録・巻の二/長崎淹留雑録
長崎互市の策
測量記
独断にて蒸気船オランダ国へ注文つかまつり候一条
形勢略記
〈付録〉
『遊清五録』を追って
高杉晋作の生涯
あとがき――『遊清五録』と私
内容説明
文久二年(一八六二)、長州藩士・高杉晋作は幕府の使節団に随行し上海に渡った。そこで目にしたのは、太平天国の乱で列強の干渉を招いた清国の惨状と、洋式軍隊の威力を誇る欧米の露骨なアジア戦略だった。このままでは日本も同じ轍を踏むという危機感が、帰国後の晋作を突き動かす原動力となる。晋作自身による渡航日記に、「高杉晋作の生涯」を併録。
目次
遊清五録(遊清五録序;航海日録;上海淹留日録;続航海日録;内情探索録;外情探索録;外情探索録 巻の二;長崎淹留雑録)
付録(『遊清五録』を追って;高杉晋作の生涯)
著者等紹介
高杉晋作[タカスギシンサク]
1839年生まれの長州藩士。藩校明倫館や吉田松陰主宰の松下村塾に学び、62年に上海に渡航。63年、奇兵隊を結成し、66年の第2次長州征討で長州軍の指揮を執るなど活躍するが、67年に病没
一坂太郎[イチサカタロウ]
1966年、兵庫県生まれ。大正大学文学部卒業。萩博物館特別学芸員など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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