講談社現代新書<br> 太平洋戦争と銀行―なぜ日本は「無謀な戦争」ができたのか

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講談社現代新書
太平洋戦争と銀行―なぜ日本は「無謀な戦争」ができたのか

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  • サイズ 新書判/ページ数 272p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784065417065
  • NDC分類 338.21
  • Cコード C0221

出版社内容情報

【読み始めたら止まらない!誰も知らない「戦争経済史」】

植民地経営から戦費調達、敗戦後の「清算」まで――
満洲、台湾、朝鮮、樺太、本土を、バンカーたちは決死の覚悟で駆けめぐっていた!

驚きのエピソード満載!
お金から「戦争のからくり」を解き明かす。

国破れてバランスシートあり……
銀行員たちの血と汗と涙の奮闘記!

「本書では戦時銀行体制の中でも少し視点を変えて、「舞台裏」に焦点を当てる。
この「舞台裏」は多岐にわたる。地理的な場合もあれば、制度的、さらには業務的な周辺部分もある。具体的には植民地や占領地での銀行業、硬貨の造幣や紙幣の印刷、また現金の確保や輸送、銀行店舗の閉鎖・避難などだ。道草として、戦後の占領軍経費負担にも目を向けてみたい。
銀行員たちは勝利を信じて軍を支え、敵に追われながら軍の金庫番も務め上げた。そして終戦を迎えると、戦争で途方もなく膨らんだ有形・無形の負債の清算を余儀なくされる。彼らは敗北が明らかになっても、「信用維持」という銀行業に携わる者としての矜持を手放さなかった。さすがのアインチヒも、そこまでは思いもよらなかったであろう。
あちらこちらに散在する断片的な物語を繋ぎ合わせると、戦時に「国力の水増し」を担った銀行体制の新しい輪郭が浮かび上がる。この姿を辿りながら八〇年前の戦争、そして戦後を振り返ってみることにする」――「まえがき――国力水増しの舞台裏」より

【目次】
序章 風雲高まる
第一章 戦時の外地銀行――昭和一九年まで
第二章 本土決戦と金融機関――昭和二〇年七月まで
第三章 長い夏が始まる――昭和二〇年八月
第四章 日本の一番長い日――昭和二〇年八月一五日
第五章 戦争の後始末
終章 諸行無常と万古不易


【目次】

序章 風雲高まる
第一章 戦時の外地銀行――昭和一九年まで
第二章 本土決戦と金融機関――昭和二〇年七月まで
第三章 長い夏が始まる――昭和二〇年八月
第四章 日本の一番長い日――昭和二〇年八月一五日
第五章 戦争の後始末
終章 諸行無常と万古不易

内容説明

戦争のからくりがお金から見えてくる!国破れてバランスシートあり…銀行員たちの血と汗と涙の奮闘記。植民地経営から戦費調達、敗戦後の「清算」まで。驚きのエピソード満載!満洲を、台湾を、朝鮮を、樺太を、本土をバンカーたちは決死の覚悟で駆けめぐっていた!知られざる「戦争の舞台裏」を明かす。

目次

序章 風雲高まる
第一章 戦時の外地銀行―昭和一九年まで
第二章 本土決戦と金融機関―昭和二〇年七月まで
第三章 長い夏が始まる―昭和二〇年八月
第四章 日本の一番長い日―昭和二〇年八月一五日
第五章 戦争の後始末
終章 諸行無常と万古不易

著者等紹介

小野圭司[オノケイシ]
防衛省防衛研究所主任研究官。1963年兵庫県生まれ。1988年京都大学経済学部卒業後、住友銀行を経て、1997年に防衛庁防衛研究所に入所。社会・経済研究室長などを経て2024年より現職。この間、青山学院大学大学院修士課程、ロンドン大学大学院(SOAS)修士課程修了。専門は戦争・軍事の経済学、戦争経済思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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アヴィ

1
戦争とは外に向いては外交の最終手段であり、内に向いては最大の公共事業である。対峙する国家だけではなく、世界中を巻き込み巨額の資金が動くことになる。無から有を生み出すことは出来ないが、経済システムを縦横に使いこなすことで、アジアの小国日本が大国アメリカとがっぷり四つで戦うことが出来た。満州台湾朝鮮と、当時の日本の銀行が戦前戦中戦後をどう動いたか、現代に繋がる銀行業界の縮図も知ることとなる。2025/11/30

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