出版社内容情報
あなたなら、どんな選択をしますか?
――息子さんの余命は半年です。
あまりに重たい宣告が家族の日常を変えた。
わが子に告知すべきか、秘密にすべきか――
衝突し、ばらばらになりながらも選んだ「家族の答え」。
答えを求め続けた「意味」と「物語」の軌跡。
旭川で生活を送る佐竹家。昭和気質な父竜司、高校時代から彼を支える母詠美、絶賛反抗期の亜沙美、サッカー少年の竜星の4人が日々仲良く暮らしている。竜星のサッカーの試合を観戦していると、ラフプレイを受けた竜星が背中の痛みを訴えて動けなくなった。最初はただの怪我に違いない、とたかを括っていたのだがーー宣告されたのは余命半年というあまりにも残酷な現実だった。小学生の竜星に事実を告げるか、否か。悩み、惑い、泣き、魂の痛み(スピリチュアルペイン)に寄り添った家族の軌跡。
一人の少年、一つの家族、二つの十字星、そして無限の愛。
「ずっと未来の人もあの星を見ていくんだね」
【目次】




