講談社文庫<br> 兵諫

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講談社文庫
兵諫

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  • サイズ 文庫判/ページ数 352p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065413128
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

たった一人の決意が、歴史を変えた。
張学良、そのとき弱冠、35歳。

西安で蒋介石の宿営地が襲撃された。張学良軍によるクーデターなのか。
蒋介石の生命については絶望視されるがーー

「西安事件」の真相を描く、心震える歴史法廷ミステリー

一九三六年。東京で二・二六事件の動揺も収まらないころ、世界に衝撃が走る。
「西安で張学良が蒋介石の身柄を拘束した」。張学良の目的は。蒋介石の安否は。
取材を進める朝日新聞の北村に陸軍大尉の志津は、天命の証、龍玉の話を始めるーー。

壮大なスケールで日中の近現代史を描く「蒼穹の昴」シリーズ第六部。

【解説・保阪正康】


二・二六事件と西安事件。1936年に起きた2つのクーデター事件をつなぐ見えない糸をたぐることによって、歴史の転換点を描いた傑作。命や名誉よりも大切な価値を知る者が真の英雄なのである。
――佐藤優氏(作家・元外務省主任分析官)

時代の求めに身を呈した軍人、記者たちが作り上げる重層の歴史ドラマ。国境を越えて連鎖する事件の決行者の役割を照射することで、見えざる大戦前夜の構図が浮き彫りになってくる。日中の若き軍人が訴えた「兵諫」の思想とは。
――保阪正康氏(作家・評論家)





【目次】

内容説明

一九三六年。東京で二・二六事件の動揺も収まらないころ、世界に衝撃が走る。「西安で張学良が蒋介石の身柄を拘束した」。張学良の目的は。蒋介石の安否は。取材を進める朝日新聞の北村に陸軍大尉の志津は、天命の証、龍玉の話を始める―。壮大なスケールで日中の近現代史を描く「蒼穹の昴」シリーズ第六部。

著者等紹介

浅田次郎[アサダジロウ]
1951年東京都生まれ。1995年『地下鉄に乗って』で第16回吉川英治文学新人賞、1997年『鉄道員』で第117回直木賞、2000年『壬生義士伝』で第13回柴田錬三郎賞、2006年『お腹召しませ』で第1回中央公論文芸賞と第10回司馬遼太郎賞、2008年『中原の虹』で第42回吉川英治文学賞、2010年『終わらざる夏』で第64回毎日出版文化賞、2016年『帰郷』で第43回大佛次郎賞をそれぞれ受賞。2015年紫綬褒章を受章。『蒼穹の昴』『珍妃の井戸』『中原の虹』『マンチュリアン・リポート』『天子蒙塵』『兵諌』(本書)からなる「蒼穹の昴」シリーズは、累計610万部を超える大ベストセラーとなっている。2019年、同シリーズをはじめとする文学界への貢献で、第67回菊池寛賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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はちこう

26
本書は二・二六事件後から始まります。志津が村中孝次という実在した人物と面会するのですが、村中は「天子蒙塵」にも登場していました。ちょっとした伏線になっていたのですね。そして陳一豆が裁判で張学良をかばって大活躍します。学良と周恩来との会談の調整役としての存在感もあり、ここも「天子~」と繋がっていました。直前に「天子~」を再読しておいて良かったと思いました。完結となる続編の「群青の夢」で学良は龍玉を誰に託すのが気になります。保阪正康さんの解説も読み応えがありました。2026/01/09

Mzo

12
浅田次郎が二・二六事件と西安事件を描くとこうなるのね。『兵諌』とは硬いタイトルだな、と読み始める前は思ってたけど、読み終えると、他のタイトルは考えられない…。ところどころに、シリーズの懐かしい名前が出てくるのも嬉しいですね。さて、そのシリーズも、次が最後とのこと。龍玉は果たして誰の手に渡るのか、読むのが楽しみです。2025/12/20

てぃと

11
「蒼穹の昴」シリーズ第6部。さすがの浅田次郎、二・二六事件とフィクションの部分を上手く織り交ぜながら見事に西安事件を描き切っています。史実の西安事件の裏側も実はこうだったかも?と思わず期待してしまいそうになる人間ドラマでした。そして「剪髪」こと陳一豆(馬占山との別れの仁義「祝健康弟兄、壮揚兵馬!」に痺れた!!!)や李春雷の息子も物語に登場して、この小説が「蒼穹の昴」からずっと続いていることを強く認識させてくれました。シリーズ第7部「群青の夢」への期待が膨らむ!2026/01/08

広瀬研究会

9
二・二六事件、そして西安事件という、1936年に起こった二つの「兵諫」を描いている。僕の記憶が正しければ、浅田先生は張学良のインタビュー番組を見て『蒼穹の昴』シリーズを書こうと思った、と言っていたから、西安事件はまさにやりたかったテーマだろうと思うし、まさに龍玉を絡めるにふさわしい事件だなあと思った。陳一豆の尋問のシーンがハイライト。『中原の虹』の雰囲気を懐かしく思い出し、胸が熱くなった。2026/01/02

とさり

7
蒼穹の昴から始まった近現代の中国をめぐる物語も早や第六部。約10年前、蒼穹の昴を読んだ時の感激が忘れられない。今回は日本の二・二六事件と中国の西安事件が物語の舞台。これまではあくまで歴史小説として読んできたが、昭和時代に入るとフィクションなのかノンフィクションなのか分からなくなってくる。いつもの浅田次郎作品を読んだ感動とはまた異質の読後感。2026年刊行予定の第七部でこのシリーズが完結とのことだが、誰にどう締めくくらせるのか、発売が待ち遠しい。2026/01/13

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