言語化するための小説思考

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  • サイズ B40判/ページ数 192p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784065410431
  • NDC分類 901.3
  • Cコード C0095

出版社内容情報

その文章、「自分のため」に書いていませんか?

「伝える」ではない、「伝わる」言葉を、文章を生み出すために、小説家はいつも何を考えているのかーー?

『ゲームの王国』『地図と拳』『君のクイズ』『火星の女王』
祝デビュー10周年! 時代を席巻する直木賞作家・小川哲が、「執筆時の思考の過程(=企業秘密)」をおしみなく開陳!
どうやって自分の脳内にあるものを言語化するかを言語化した、目からウロコの思考術!

☆小説の改稿をめぐる短編「エデンの東」も収録!
☆手に取りやすい新書サイズで刊行!


小説ーーそれは、作者と読者のコミュニケーション。
誰が読むのかを理解すること。相手があなたのことを知らないという前提に立つこと。
抽象化と個別化、情報の順番、「どこに連れていくか」を明らかにする……etc.
小説家が実践する、「技術」ではない、「考え方」の解体新書。

内容説明

その文章、「自分のため」に書いていませんか?「伝える」ではない、「伝わる」言葉を、文章を生み出すために、小説家はいつも何を考えているのか―?『地図と拳』『君のクイズ』『火星の女王』直木賞作家・小川哲が、どうやって自分の脳内にあるものを言語化するかを言語化した、目からウロコの思考術!

目次

1 小説国の法律について
2 小説の「勝利条件」
3 知らない世界の話について堂々と語る方法
4 「文体」とは何か?
5 君はどこから来たのか、君は何者か、君はどこへ行くのか
6 小説はコミュニケーションである
7 「伏線」は存在しない
8 なぜ僕の友人は小説が書けないのか
9 アイデアの見つけ方
10 小説ゾンビになってわかったこと
11 小説の見つけ方
12 本気で小説を探しているか?
小説「エデンの東」

著者等紹介

小川哲[オガワサトシ]
1986年千葉県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程退学。2015年に『ユートロニカのこちら側』で第3回ハヤカワSFコンテストの〈大賞〉を受賞しデビュー。2018年に『ゲームの王国』で第38回日本SF大賞と第31回山本周五郎賞を、2022年に『地図と拳』で第13回山田風太郎賞を、2023年に同作で第168回直木三十五賞を、『君のクイズ』で第76回日本推理作家協会賞〈長編および連作短編集部門〉を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

やすらぎ

149
なぜ小説を書くのだろう。なぜ書いてみたいと思うのだろう。その考えを数多の言葉から探してみるが、文章にするとなぜ伝わらないのだろう。何が問題か。言語化するための小説思考。意識の届かないところに発想はある。共感できない部分に価値はある。何を伝え、何を残し、誰のために書くのか。作り手側と読み手側それぞれの気持ち。それぞれに合わせた文章の書き方はあるが、どうしたら面白さにつながるか。伝えるために必要のない情報を削ぎ落とし、加えてはまた削り、生み出された発想は形にならなくても記憶に残り、いずれ小説で紡がれるだろう。2025/11/07

Kanonlicht

67
著者は、小説の価値とは作者が何を伝えるかではなく、読者が何を受け取るかだと説く。つまりは「読者のため」の表現に徹する。ただ、そこには誰を読者として想定するかという命題がついてまわる。万人にとってわかりやすいことは面白さと両立できるのか。これらの考え方を知ったうえで著者の作品を読んでみたい。あらゆる出来事を小説になり得るかという視点でみる著者は、本書の内容ですら一つの小説にして巻末に掲載している。これがまたいい。2025/11/01

keroppi

67
小説とは何なんだ。小説はどう書くのか。小川哲の自問自答と、小説に対しての思考が語られていく。かくも深い思考のもとに書かれていたのかと驚嘆する。小説を書くということは、読者とのコミュニケーションだと言う。ちょっとした言語の組み替えで、そこに見える世界は変わってくる。読者の理解は違ってくる。巻末に収められた作家を題材とした短編小説を読みながら、この文章は、どのような思考のもとに言語化されたのだろうと考えてしまう。#NetGalleyJP2025/10/23

道楽モン

61
『群像』での連載をまとめた創作作法本なのだが、出版意図や意義が、私にはピンとこない。キャリア10年という節目なのだろうが、職業作家としては浅い年月だ。そもそも小川哲の長編だが、文章の技術は正直まだまだだと思う。直木賞の『地図と拳』ですら、アマチュア臭が抜けておらず、候補の段階で受賞はまだ先だろうなと感じた程だった。ただ、小川哲の素晴らしさは、溢れんばかりの創作に対する熱量であり、壮大な物語を近い将来に作り得るであろう期待に他ならない。彼個人の創作流儀は固有なものであり、普遍性は皆無だろう。渾身作を待つ。2025/11/03

さぜん

43
よくぞここまで自分の思考を言語化できるなあ。小説家としてのテクニックはもちろんのこと、なるほど小説とはこうやって出来上がっていくのかと感心した。「小説はコミュニケーションである」と言うが、小説は作者からの一方的なコミュニケーションであり、受け取る側の読者は様々だ。「伝える」ではなく、「伝わる」言葉をや文章を生み出すための思考過程が延々と語られる。小難しいのだけど、よくよく読んでいると妙に納得してしまう。どんな小説家もこんな風な思考をしているのか。誰もがなれるわけではない職業だ。2025/10/21

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