出版社内容情報
ゼロ年代の想像力と批評を次世代へ繋ぐ、新「セカイ系」論!
「セカイ系」――それは終わったはずの想像力、忘れられつつある物語たち。ゼロ年代=2000年代に生まれたこの用語は、「語り手自身の了見を「世界」という誇大な言葉で言い表したがる」傾向がある作品という提唱者の表現を離れ、ゼロ年代のオタク文化・サブカルチャー批評の奔流のなかで曖昧な定義のままに拡散されました。ゼロ年代後半には「古い想像力」と言われたこの用語は、しかし2010年代以後にも亡霊のように現れ続けています。そこで本書では、批評家・東浩紀氏が責任編集のメールマガジン『波状言論』にてセカイ系論でデビューした批評家が筆を執り、セカイ系を忘却した年長世代とセカイ系を誤解しつつある年少世代の溝を埋めるため、そしてゼロ年代の想像力と批評を次世代へ繋げるため、セカイ系を巡る議論を交通整理し、その新たな総括と展望から文化史・批評史の大局にセカイ系を位置付けることを目指します。
*本書目次より抜粋
はじめに――「セカイ系」を/で辿り直す
第一部 セカイ系の歴史
第一章 「セカイ系」とは何か――セカイ系概念の再分類
第二章 セカイ系とは何だったのか――ゼロ年代のセカイ系ブームを振り返る
第三章 セカイ系の新展開――二〇一〇年代以降のセカイ系ルネサンス
第二部 セカイ系の拡張と展開
第四章 セカイ系の日本文学史――透谷から大江まで
第五章 セカイ系の現代日本映画史――風景映画の系譜
第六章 「崇高」の喪失と「推し」――二〇一〇年代以降のセカイ系的想像力
あとがき
セカイ系関連年表
【目次】
感想・レビュー
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