出版社内容情報
広重は幕府に暗殺された? 若い浮世絵学者津田良平が“天童広重”発見をもとに立てた説は、ある画商を通して世に出た。だが津田は、愛妻冴子のあとを追って崖下に身を投げてしまう。彼の死に謎を感じた塔馬双太郎が、調べてたどりついた意外な哀しい真相とは? 深い感動の中で浮世絵推理三部作ついに完結!
【目次】
内容説明
風景画を得意とした作品5千点以上。「東海道五十三次」などで知られる安藤広重は暗殺された?新たに発見された絵日記から定火消同心だった広重が東北を旅したことが判明するが、なぜ当地の絵は少ないのか。これらの謎を追う浮世絵研究者が死を遂げ、哀しき真相が明らかに。歴史絵画ミステリー三部作完結。
著者等紹介
高橋克彦[タカハシカツヒコ]
1947年、岩手県生まれ。早稲田大学卒業。’83年に『写楽殺人事件』で江戸川乱歩賞、’86年に『総門谷』で吉川英治文学新人賞、’87年に『北斎殺人事件』で日本推理作家協会賞、’92年に『緋い記憶』で直木賞、2000年に『火怨』で吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
フンフン
5
浮世絵殺人事件最終作。津田が死んじゃえば次は無理だよね。コナン・ドイルは、もうホームズシリーズ書きたくなくて死んだことにしたんだけど、読者の強い要望に負けて生き返らせたとのこと。でも高橋の場合は推理小説より歴史物の方がおもしろいからジャンル変更でよかったね。2025/08/16
ブランノワール
3
面白かったです2025/07/20
はかり
1
高橋の蔵書は何冊も読んだ。写楽も北斎も読んだが、広重も出たので読んでみた。相変わらずの切れ味。高橋ももう歳なのに流石だ。2025/07/28
サテヒデオ@ダイナミックひとり
0
研究家としての顔を持つ作者の浮世絵三部作を読み通したワケで。前二作品と異なる書き方に違和感を抱き、「ああ、なるほど」と展開を予測してそしてその通りとなって。その趣向はともかく、歴史ミステリとしての魅力は相変わらず。でも勿体ないかな。2025/09/17
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