講談社選書メチエ<br> 地中海世界の歴史〈7〉平和と繁栄の宿命―パクス・ロマーナ

個数:
電子版価格
¥2,365
  • 電子版あり

講談社選書メチエ
地中海世界の歴史〈7〉平和と繁栄の宿命―パクス・ロマーナ

  • ウェブストアに40冊在庫がございます。(2025年08月28日 08時19分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 296p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065404973
  • NDC分類 209.3
  • Cコード C0322

出版社内容情報

一人の歴史家の視点で古代地中海文明の4000年を描く全8巻シリーズ、好評第7巻。講談社選書メチエ創刊30周年特別企画。
暴君ネロの没後、混乱を収拾して帝位についたウェスパシアヌスは、平凡な家柄の武骨な軍人だったが、元老院とたくみに折り合う節約家で、権力も国家財政も安定を取り戻し、ローマの巨大闘技場コロッセオの建設にも着手した。しかし息子のドミティアヌス帝は恐怖政治の果てに暗殺され、悪帝の評価を残す。
次のネルウァ帝に始まる80年こそ、18世紀の歴史家・ギボンが「人類至福の時代」と称賛した「五賢帝時代」である。2人目のトラヤヌス帝は帝国史上最大の版図を実現し、3人目のハドリアヌス帝はブリテン島からイベリア半島、アフリカ、シリアまで帝国内を旅して皇帝の威光を示した。しかし、5人目のマルクス・アウレリウス帝は『自省録』(講談社学術文庫)を著した「哲人皇帝」として知られるが、治世の最後に大きな過ちをおかしてしまう。
また、「ローマの平和(パクス・ローマーナ)」の陰には不安な薄闇が広がっていた。人々は「パンとサーカス」に浮かれながらも漠然とした罪障感にとらわれ、ヘレニズムの波のなかに生まれたイシス信仰やミトラス教、そしてキリスト教などの宗教に救済を願い始める。
さらに、プリニウスの『博物誌』の世界、奴隷制社会の「捨て子問題」、スペインのローマ遺跡探訪など、爛熟期のローマ社会を多角的に描く。


はじめに:あるイギリス人がみたローマ帝国
第一章 新興家系の皇帝たち
1 気取らない男、ウェスパシアヌス
2 プリニウス『博物誌』の視野
3 皇帝となった兄弟の明暗
4 奴隷と捨て子の社会史
第二章 比類なき賢帝と最大の過ち
1 「至福の時代」の五人
2 哲人の実子の乱行
3 大浴場と愚帝の時代
第三章 薄闇に生きる人々の願望
1 「パンとサーカス」の恩恵と栄誉
2 ポンペイを彩る神々
3 ローマ人とユダヤ人の信仰
4 キリスト教の登場
第四章 「旅する皇帝」と辺境のローマ
1 「属州」とは何か
2 ガリアからブリタニアへ
3 属州ヒスパニアの歴史
4 スペインのローマ遺跡を歩く
5 シリア、ギリシア、エジプトへ
おわりに:ローマ史とアメリカ史の交差点
参考文献
索引



【目次】

はじめに:あるイギリス人がみたローマ帝国
第一章 新興家系の皇帝たち
1 気取らない男、ウェスパシアヌス
2 プリニウス『博物誌』の視野
3 皇帝となった兄弟の明暗
4 奴隷と捨て子の社会史
第二章 比類なき賢帝と最大の過ち
1 「至福の時代」の五人
2 哲人の実子の乱行
3 大浴場と愚帝の時代
第三章 薄闇に生きる人々の願望
1 「パンとサーカス」の恩恵と栄誉
2 ポンペイを彩る神々
3 ローマ人とユダヤ人の信仰
4 キリスト教の登場
第四章 「旅する皇帝」と辺境のローマ
1 「属州」とは何か
2 ガリアからブリタニアへ
3 属州ヒスパニアの歴史
4 スペインのローマ遺跡を歩く
5 シリア、ギリシア、エジプトへ
おわりに:ローマ史とアメリカ史の交差点
参考文献
索引

内容説明

ネロ帝没後の混乱を収拾したウェスパシアヌス帝のもとでローマ帝国は安定を取り戻し、コロッセオの建設が始まる。五賢帝時代のトラヤヌス帝は帝国最大の版図を実現し、「旅する皇帝」ハドリアヌスは属州各地にその威光を示すが、哲人皇帝マルクス・アウレリウスは治世の最後に過ちをおかす。剣闘士と戦車競走に熱狂しながら漠然とした不安にとらわれ、イシス信仰やミトラス教、キリスト教に救済を求める人々。「人類が最も幸福だった時代」の社会と心性を掘り下げる。

目次

第一章 新興家系の皇帝たち(気取らない男、ウェスパシアヌス;プリニウス『博物誌』の視野;皇帝となった兄弟の明暗;奴隷と捨て子の社会史)
第二章 比類なき賢帝と最大の過ち(「至福の時代」の五人;哲人の実子の乱行;大浴場と愚帝の時代)
第三章 薄闇に生きる人々の願望(「パンとサーカス」の恩恵と栄誉;ポンペイを彩る神々;ローマ人とユダヤ人の信仰;キリスト教の登場)
第四章 「旅する皇帝」と辺境のローマ(「属州」とはなにか;ガリアからブリタニアへ;属州とヒスパニアの歴史;スペインのローマ遺跡を歩く;シリア、ギリシア、エジプトへ)

著者等紹介

本村凌二[モトムラリョウジ]
1947年生まれ。一橋大学社会学部卒業、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学・西洋史学)。東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授、早稲田大学国際教養学部特任教授を経て、東京大学名誉教授。おもな著書に『薄闇のローマ世界―嬰児遺棄と奴隷制』(東京大学出版会、サントリー学芸賞)、『馬の世界史』(中公文庫、JRA賞馬事文化賞)ほかがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まえぞう

29
第7巻では、ネロ帝の死後、ウェスパニアヌス帝を経て、五賢帝の時代が語られます。「人類が最も幸福だった時代」とされますが、中でもその治世に歴史がないとまで言われたアントニヌス・ピウス帝の時代が、前漢の文帝、景帝と重なるように思えます。人の中に神々と人間が同居していた時代から、神々が離れていく話しと、帝国内を旅し続けたハドリアヌ帝の足跡を追うように各地を紹介する最終章がユニークでした。2025/08/15

(ま)

0
ネロの死後から五賢帝時代を行ったり来たり 感傷的でアメリカンなパックスロマーナ内輪話エッセーだな...2025/08/13

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22768990
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品