出版社内容情報
それでもこの本を開こうとするあなたへ。
お急ぎでない場合は、身辺の整理を済ませておくことを強くお勧めします。
正直なところ、どこまで読んだら「この本を読んだ」という判定になるのか判断しかねるのが心苦しいところです。
警告はしました。
かつてロシアには「読むと死ぬ本」が存在しました。
日本でも翻訳され、読者が本当に次々と亡くなっていったため、この世から消えた--はずでした。
今、私の目の前に現れた一冊の本。
この本を開いたときから、私の運命は狂い始めたのです。
【あらすじ】
ベストセラー作家を夢見ながらも売れない小説を書き続ける私。ロシアで「読むと死ぬ本」と呼ばれる本を書き、謎の生涯を送ったセージャ・ダビニフスのドキュメントを書き上げ、担当編集の氷上さんに手渡すと、「実は見つかったんですよ、本物が。彩藤さん、読みたくありませんか……?」と告げられた。本当に読むと死ぬというのだろうか。その呪いは本物なのだろうか。私は興味をひかれつつもその日は答えを出さずに帰宅した。そして、その日、あの人に死が訪れた--。現代によみがえった本が、私の生活を侵食していく。いやだ、死にたくない。だれか助けてください。
ひらけば最後、死が訪れる――。
【目次】
内容説明
ベストセラー作家を夢見ながらも売れない小説を書き続ける作家の私。ロシアで「読むと死ぬ本」と呼ばれる本を執筆し、謎の生涯を送ったセージャ・ダビニフスのドキュメントを書き上げ担当編集の氷上さんに手渡した。すると、「実は見つかったらしいんですよ、本物が。読みたくありませんか…?」と告げられた。あの伝承は本当なのだろうか。その呪いはどう現れるというのだろうか。私は興味をひかれつつも、その日は答えを出さずに帰宅した。そして、その日、あの人に死が訪れた―。現代によみがえった本が、私の生活を侵食していく。
著者等紹介
彩藤アザミ[サイドウアザミ]
1989年岩手県盛岡市生まれ。岩手大学教育学部芸術文化課程卒業。2014年『サナキの森』で新潮ミステリー大賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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