講談社選書メチエ<br> 戦下の読書―統制と抵抗のはざまで

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講談社選書メチエ
戦下の読書―統制と抵抗のはざまで

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  • サイズ 46判/ページ数 256p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065403365
  • NDC分類 019.3
  • Cコード C0336

出版社内容情報

子供はこっそり「悪書」に耽り、エリート学生は『善の研究』を通して「国体の本義」に自ら殉じていった――。

戦時下、人々は何を読み、何を考え、何になっていったのか。ベストセラーでも発行部数でもない、「読書調査」から掘り起こす、子供・勤労青年・女性・エリート学生たちの読書と生のリアル。統制と抵抗のはざまには、多様で複雑な読書と生の実践があった!

[目次]
はじめに 思想統制という幻像
序 章 読書は国家のために?――読書調査と思想統制
第一章 子供は見てはいけない――「悪書」の誕生
第二章 勤労青年は何を求めたか――娯楽と修養のはざまで
第三章 銃後女性の読書とその動員――忘れられた小説と忘れてはならない小説
第四章 ファシズムとエリート学生との回路――愛と認識との行方
終 章 読書を掘り起こす――「見えない」読者を追って
おわりに 読書傾向調査の系譜

あとがき


【目次】

はじめに 思想統制という幻像
序 章 読書は国家のために?――読書調査と思想統制
第一章 子供は見てはいけない――「悪書」の誕生
第二章 勤労青年は何を求めたか――娯楽と修養のはざまで
第三章 銃後女性の読書とその動員――忘れられた小説と忘れてはならない小説
第四章 ファシズムとエリート学生との回路――愛と認識との行方
終 章 読書を掘り起こす――「見えない」読者を追って
おわりに 読書傾向調査の系譜

あとがき

内容説明

戦時下、人々は何を読み、何を考え、何になつていったのか。子供・勤労青年・女性・エリート学生…都市・農村…ベストセラーや発行部数からは明らかにならない、各階層・各地域の読書と生のリアルを、戦前・戦中になされた「読書調査」から掘り起こす。統制され、抗い、適応し、殉じていく、多様で複雑な戦下の読書の実践に目を凝らす、未踏の研究の精華。

目次

はじめに 思想統制という幻像
序章 読書は国家のために?―読書調査と思想統制
第一章 子供は見てはいけない―「悪書」の誕生
第二章 勤労青年は何を求めたか―娯楽と修養のはざまで
第三章 銃後女性の読書とその動員―忘れられた小説と忘れてはならない小説
第四章 ファシズムとエリート学生との回路―愛と認識との行方
終章 読書を掘り起こす―「見えない」読者を追って
おわりに 読書傾向調査の系譜

著者等紹介

和田敦彦[ワダアツヒコ]
1965年、高知県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。現在、早稲田大学教育・総合科学学術院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

130
戦時下では国や軍に有用な本以外の読書は禁止とのイメージがある。確かに思想統制な部分もあったが、一般大衆向けの娯楽本も広く認められていた実態を当時の読書傾向調査から明らかにする。特に工場や農村の勤労青年や銃後の女性などの好む本を調べ、上から押しつけるのでなく国の望む方向へ導こうと苦心する様子が面白い。国民の知る権利など考えもしない社会主義国に比べ、全くのユルユルといえる。佐藤卓己『言論統制』がエリート層や知識人の言論抑圧を扱うのに対し、見落とされてきた労働者や女子供が読書に何を求めていたかを知る上で有益だ。2025/09/01

そうたそ

11
★★★☆☆ 戦時下で人々は何を読んでいたのか。戦前、戦中に盛んに行われた読書調査から、当時の読書を分析し、戦時下という複雑な状況での読書はいかにしておこなわれていたのか考える一冊。巻末の資料を見ても、こんなにも当時読書傾向調査が行われていたのかと驚く。その調査の分析がメインなため、当時の人々が何を読んでいたのか、その中身に踏み込む部分は薄い。とはいえ、一般的に想像しがちな戦時下の読書よりも、案外と人々は自由に読書を楽しんでいたのだという事実は興味深い。2025/09/10

えびちゅん

8
戦時下における読書というと思想統制的な抑圧されたイメージを抱いていた。その見方は一面的な見方であり実態は人々の読書傾向には濃淡があり、年代や性別職業カテゴリーによっても幅広な読書活動が営まれていたことが、戦前戦中に盛んに行われた読書傾向調査によって明らかになった。推薦図書や読書会などの通俗教育を通した思想善導・皇国教育的な動きもあったが、実学教育や図書を介した共同体の樹立という側面が強かったのではないか。文部省が推薦する内容に適した本がないなどの理由から娯楽や講談を読むという実態や、国の掲げる国体にまつわ2025/09/18

spike

3
この時代の読書が、思想統制や教育、国威発揚など、今とはかなり異なった意図をもって捉えられていたことに、そりゃそうだよなと思いつつも驚かされる。また、今では(ほぼ)存在しない「兵書」というカテゴリーが読書に大きな割合を占めていたはずであることも。アメリカとかにおける聖書みたいなことかもしれないが。また、著者の読書に対する想いと眼差しにも感服。2025/08/08

onepei

2
読書調査からさまざまな観点が得られる。読むこと=信じることではない、という説明が印象的2025/08/17

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